映画クレヨンしんちゃんで考えるーー夫婦愛と、等身大の女性の魅力
こんにちは。カイトです。
本日は映画クレヨンしんちゃんシリーズ第27弾、
新婚旅行ハリケーン〜失われたひろし〜を観てきました。
表紙画像は、劇中でめちゃくちゃ素敵な2人だな…と思ったシーンを色鉛筆で描いてみたものです。
元々クレヨンしんちゃんが好き。
更に言えば理想の男性を聞かれると「野原ひろし」と答えてきた私。
▼ペンの試し書きでひろしを描くくらい、好き。
以下、できるかぎりネタバレを避けつつ映画感想です。
◼️クレヨンしんちゃん懐古厨の私が、最新作映画を観るに至った理由
正直なところ、ここ数年クレヨンしんちゃんから離れていました。
ネット用語でいうところの、懐古厨(昔からの作品が好きで今の作品を受け入れられない人)でした。
新たな野原一家のかたちを受け入れる勇気がなかったのだと思います。
そんな中、きっかけになる出来事が。
クレヨンしんちゃん懐古厨を自称されるゲーム実況者の方が
「今年のクレヨンしんちゃん映画は歴代2位」
「一番観たいクレしんがそこにあった」
と、ラジオで話されていました。
その方のクレヨンしんちゃん愛は度々発信されていて、自分の中で一気に期待度がうなぎ上りに。
単純なもので、自分が好きな人に薦められると、挑戦したくなってしまったわけです。
「それなら、私も勇気を出して見てみよう」
そう思いました。
しかも今回はタイトルにひろし、と入っている。
私は映画シリーズの中でも野原一家にフォーカスされている作品が好きなので、期待と不安を胸に劇場に向かいました。
結果、個人的な意見としてはとても最高な作品で…!
顔面がぐしゃぐしゃになるレベル。
自分で自分にドン引き。
気付いたら終始涙が出ていました。
本当に、他の劇場作と甲乙つけがたい作品でした。
世間のレビューもなかなか評価が高かったようです。
もちろん観られた方の中にはそうではなかった方もいらっしゃったかと思います。
私個人としてはめちゃくちゃ楽しめたので、ここから先大絶賛の内容となります。
◼️大人だからこそ楽しめるネタ、盛りだくさん
映画クレヨンしんちゃんといえば、ギャグパートとシリアスパートの切り替わりが秀逸。
今回のギャグパートはテンポが良く、思わず声に出して笑ってしまった箇所も。
野原一家で海外へ、という内容でしたが春日部防衛隊のメンバーもいろんな意味で出てきます。
微笑ましくなり、物語にそっと色を添えてくれます。
ゲスト声優には芸人「小島よしおさん」が本人役で出演。
元々応援したくなる芸人さんということもあり、往年のギャグにほっこり。
個人的にはダンシング・ヒーロー野原ひろしのイケメン?ぶりがツボにはまりました。
▼公式紹介ムービー
https://youtu.be/sgldWjOeXUE
そしてシーンに合わせた音楽が多く盛り込まれています。
少し驚きながらもとても素敵な演出でした。
特にラストシーンに近づいた際に、ここでこの曲をこういった形で出してくるのか…!泣くわ!というシーンも。
世代的には30〜50代の方に刺さる曲だと思います。
主題歌のあいみょんさん「ハルノヒ」については音楽、歌詞、映像すべてが反則的で、ED映像でまた泣いてしまいました。
実はあいみょんさんについてほとんど詳しくなかったのですが、今後リピートして聴きまくることになりそうです…!
映画のED映像とは異なりますが、公式HPでスペシャル映像が案内されていました。
野原一家好きの方には、たまらないと思います。
反則的…!
▼主題歌「ハルノヒ」スペシャル映像
https://youtu.be/EfmNV46YQ80
◼️夫婦愛、家族愛の普遍的な美しさーーみさえの魅力を再認識
冒頭の通り、私は元々野原ひろし好きです。
名言集も買ってしまうくらいに…!
今回の作品も、もちろん野原ひろしの魅力が所狭しと詰まっています。
男としてのかっこよさ、お茶目さ、強さ、思いやり。
綺麗なお姉さん好きなところも変わらず。
特に夫婦愛がメインだからか、みさえとのラブラブっぷりが多めでにやにやしてしまう場面も。
そしてお決まり男同士のお約束。
今回も思わずメモする名言が飛び出しまくりです。
ただ、みさえの魅力が尋常じゃない…!
今までの劇場版でもみさきにフォーカスされた作品はありましたが、正直そんなに好きな作品はありませんでした。
みさえの魅力が溢れすぎていて、今回の劇場版を観ると
みさえ、最高…!!
と言わざるを得ません。
タイトルを見て勝手にひろしメインの作品だと思ってしまっていましたが、今回はひろしとみさえの夫婦、更にいえばみさえがメインと言って良いです。
家族の絆の深さを描いた作品はたくさんありますが、こんなにも夫婦愛を深く描いたのは映画クレヨンしんちゃんシリーズでも初めてかと思います。
みさえの
かわいらしさ、現実的な性格。
そして妻として、母としての矜持。
実は、私は現在みさえと同い年。
同い年とは思えないくらい、なんてカッコイイ女性だろうかと思います。
カッコイイ素敵な女性としてだけでなく、しんちゃんらしいギャグとツッコミどころ、本音の部分。
子供達を気遣う母としてのみさえ、夫を信じ一心に立ち向かう妻としてのみさえ。
共感する、見習いたくなる…そんな気持ちになると思います。
カッコイイだけじゃない。
子供たちに見せない弱さも兼ね備えている。
だからこそより魅力的に感じるのだと思います。
◼️独身の人も、カップルも、家族も。大人が楽しめる作品
私は独身ですが、パートナーとは、夫婦とは、家族とは…そう深く考えるきっかけになりました。
野原一家を見ると、家族観を改めて考えさせられます。
ここ最近、結婚に対してプラスイメージが持てていなかったのですが「結婚って、家族って、良いなぁ」と素直に思える作品でした。
家族や夫婦の良い面だけでなくて、日常起こりうるすれ違いや、言い争いといった部分も丁寧に描かれているからこそ、リアリティも感じられます。
恋人と夫婦、それぞれのかたちをストーリーの流れで考えさせられる作品。
そしてゲストキャラの独身女性ジュンコのストレートな物言いと、みさえとのやりとり。
2人の価値観や考え方の違いからの衝突、そこからの変化。
緩やかに女の友情に発展するところも見どころです。
今回の作品は、そういった意味でお子さん向けというよりかは大人向けの作品だったかなと思います。
◼️夢中になるものを探そう
野原一家の愛が試される今作。
今回は仰々しいテーマでなく、ただただ自分たち家族が一緒にいるために。
そんなテーマだからこそ、こんなに感動しました。
そして、人生を賭けて夢中になるものとは何か。
ひろしとしんのすけのラストシーンは考えさせられるものが多く詰まっています。
自分はまだ見つかっていないけれど、見つけたい。
そんな風に熱くなれました。
また、自分の中での抵抗感をなくしていなければ今回の作品を観に行くことはできませんでした。
怖がらずに、新たなものに挑戦する。
その大切さを改めて感じました。
特に思い出深く、大好きなものほど尻込みすることって多い。
けれどだからこそ、挑戦してみて新たに知るものがある。
心から、観てみて良かったです!
もう一度劇場に行って観てこようかな、と観た直後ですがそう思っています。
私のように、ここ最近クレしんから離れていた方にも今作はぜひオススメしたいです。
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