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「起業」でしか味わえないこのドキドキ

どうも!海斗です!

先日、弊社のサービスである「中高生と働く人の対話型キャリア支援サービス-canau-」のテストを行いました。その時「これが起業して、自分でサービスを生み出す喜びかぁ。」という、きっと起業した人にしか味わえない最高の瞬間があったので、その瞬間を極力皆さんにも味わえるように言語化にチャレンジしてみようと思います。(ちなみに僕は全員起業した方がいいとは思っていません。向き不向きがあります。)

ひょっとすると世界初のサービス?

「canau」は中高生が社会人にオンラインで進路相談できるサービスです。高校生が進路に関する課題として、オンラインで大人に進路相談することを通して、自分のキャリアについて考え、自己理解を深めるプログラムです。

夏休みの実施に向けて、これまで何度もテストを行ってきて、少しずつアップデートを図ってきました。今回初めて行ったテストでは、実際の高校生と社会人に協力をしてもらって、AIがZoom上で自動で進行をしてくれるサービスの実験でした。オンライン進路相談にて、Zoom上でAIがモデレーターかつタイムキーパーをしてくれるという、ひょっとすると世界初の取り組みかもしれません。

先生がくれたありがたい連絡

今回は、石川県にある小松大谷高等学校の生徒の皆さんにご協力をいただき、canauを体験していただきました。

「何で?石川県??あなた札幌拠点でしょ?」

と思った方が多いと思いますが、実はとても嬉しい理由があるんです。

小松大谷高等学校の久保先生が、経産省主催の「Edvation Open LabというEdTech(教育テクノロジー)のプログラム」で私がプレゼンしているのを見てくれて、
「月館さん!ピッチ見ましたが一番面白かったです!一緒にやりたいです!」と電話くれたことがきっかけでした。

その後、Zoomで何度か打ち合わせをして、生徒とも何度かヒアリングさせてもらったり、逆に壁打ちを受けたりする間柄になってきました。そんな彼らに「canauの実証テスト」を受けてほしいと打診をしたら快く受けてくれました。

今回試したかったのは「AIはモデレーターになりうるのか?」

オンライン進路相談を生徒と社会人共に心理的安全性高く相談できる場に重要なキーとなるのが、AIによる進行(サポート)です。AIによる進行はtenderというZoom自動進行管理AIを運営する株式会社HANATABAのエンジニアの協力のもと、開発していただきました。AIが音声を通して、説明を読み上げ、スライドを自動で進めてくれるという流れです。

AIの進行どおりに進路相談は進むのか検証してみました。

AIが「大事にしたいこと」を読み上げてくれています。

AIによる趣旨説明が終わった後に社会人による自己紹介・会社紹介をしてもらいました。

高校生がなかなか出会えない「フリーランス経理」の方にお話していただきました。

そして、いよいよ進路相談タイムです。進路相談では、先ほどの会社紹介・生き方紹介を踏まえて(踏まえてなくても良い)、社会人の方に進路相談をするという時間です。

放課後だったのもあり、今回は1つの画面で生徒たちが参加しております。

生徒からの質問
「勉強と部活と趣味の両立が大変なのですがどうしたらいいですか?」
「授業で公式を解けても、試験で解けないんですけど。。。」
「簿記って何ですか??」

経理の方だから数学に関する質問が多めでしたね。
もう1組は新規事業開発でデザインを担当されている豊里さん

生徒からの質問
「勉強以外にやっておけばよかったってことはありますか?」
「スケジュール管理の方法は?」
「本当に勉強したくなくて。どうすればモチベーション上がりますか?」

もはや何かの面接かと思う

検証結果:AIによるモデレーターは成立する。

「月館海斗」がファシリテーションをしなくても、AIのサポートと社会人のファシリテーションによって、生徒たちからたくさんの質問が出ました。
社会人の方からも「30分も質問されていたんですか!あっという間でした。」とフィードバックをいただきました。AIの正確無比なタイムマネジメントとモデレーターにより、オンラインでの進路相談は実施できることがわかりました。
生徒からの感想がcanauをさらに進めていく自信と希望をくれました。

生徒の気づきが最近の僕のご褒美です。

頭の中のものがカタチになって現れた感動

2021年6月にcanauというサービスが頭の中にできて、カタチにしようとプログラミングをやってきました。ただ、Zoomが自動で生成されて、自動で録画されて、自動で進行される、という要件を開発するのは到底難しいと思いました。
たまたま2021年12月にすすきの村で「HANATABA」で働くりゅうくんに出会って「tender」の存在を知り、これこそ、僕がほしいサービスだと確信しました。

それから半年、ようやくカタチになったcanau。
目の前で、僕の手を介さずに進路相談が行われているのを見て、

「すげえ!!これだああー!!見たかった世界!!」
「頭に描いていたことがカタチになって勝手に動いている!!」

沖縄にいるエンジニアと電話越しに叫んでおりました。

自分の頭の中にあったイメージが自分以外の色々な人の協力のもと、カタチになったことが何にも変え難い表現できない感情を得ることができました。
あえて例えるなら、赤ちゃんが産まれた時くらいの尊さと興奮を覚えました。(まだ結婚も、出産もしたことないけど)

最後にふざけてしまいましたが、
今回のテストを通して、「やっと、起業したんだ」と実感を得ることができました。目の前で進路相談が始まったあの時のドキドキと感覚と感謝を忘れずに、サービス改善を進めていきたいと思いました。

サービスを作るってこんなにも面白いんですね。
まだまだ味わいたい景色があるので、もっともっと頑張ります。

最後まで読んでくださってありがとうございました。


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