Vanishing point
夜中の日付も回りそうな頃に、自室のキッチンに備えつけの白色蛍光灯だけを点けて、冷蔵庫のブーンという音だけが一番大きな音になる程の静寂の中では、孤独が透明になっていくような心地良さを感じる。
一秒、二秒、三秒と数えて経る十分は長いのに、SNSをスクロールしながら経る十分の短さ。
時間は伸びたり、縮んだりするように感じられることについて随分昔から不思議がってきたけれど、未だ確かな回答を得られず。この真夜中には、一秒、一秒、を零してしまいたくないというだけの尊さを、時間に感じる孤独