大学の学びシリーズ②~子宮頸がん編~
第2回ですね。レポート、テスト勉強に追われる日々ですが、何とかギリギリでやってます。今回扱う話題は、子宮頸がんについてです。
子宮頸がんに対するイメージ
やっぱり女性がなるがんのイメージで、ワクチンの話もよく聞きます。前回扱った膵臓癌とは違って、予後が悪いイメージは正直あんまりないです。
最近の話題でいうと、ワクチンの副作用に関するニュースになります。ワクチンの副作用として、全身への痛み、しびれがあり、製薬会社、国が訴訟されているというものです。
子宮頸って何?
いつものChatGPTコーナーです。
子宮頚(子宮頸、Cervix)は、女性の生殖器系統における部位であり、子宮の下部に位置し、子宮と膣を繋いでいます。子宮頚の主な機能には以下の点が含まれます:
通路の役割: 子宮頚は子宮と膣の間の通路として機能し、精子が子宮腔に入り、月経が流れ出るのを可能にします。
妊娠の役割: 妊娠中、子宮頚は重要な役割を果たします。通常は閉じており、胎児を子宮内で保護します。分娩の際に子宮頚が開き、胎児が膣を通って出てくることを可能にします。
粘液の生成: 子宮頚内の粘液はその性質を段階的に変化させ、精子の移動を調整し、子宮内部を感染から保護します。
子宮の支持: 子宮頚の位置と構造が子宮を支えるのに役立ちます。
生理的な調整: 子宮頚の内部環境はホルモンによって調整され、生殖の健康に重要です。
がんの概観
改めてにはなりますが、日本人におけるがんの要因としては、男性で、喫煙が最大の要因、その次に感染とされていますが、女性ではその比率が逆であり、感染が最大で、喫煙が続く形になっています。
これはおそらくそもそもの喫煙者の割合が、男性が27.1%で、女性が7.6%であること(国立がん研究センター公式サイトより)がこの順位を決めたものと推測されます。
感染症によるものとはどういうものかがあまりイメージがつきにくかったです。これはこの授業の前の回にも扱われていたことなのですが、ピロリ菌が胃がんを引き起こしたり、B型肝炎、C型肝炎が肝細胞癌を引き起こすといったことみたいです。これらが、男性では18.1%、女性では14.7%を占めているということから、かなり大きい要因であることがわかりますね。
じゃあできることはないのかという話なのですが、男性の43.4%、女性のがんの25.3%は飲酒、喫煙、その他の生活習慣や感染が原因となっていて、この部分に関しては、改善できる部分ということになりますね。ただし、これはがんに「なりにくくなる」手立てで、「ならないようにする」ということは難しいということが重要ですね。
どんな病気か
子宮頸がんについては先ほど挙げた、ウイルス、細菌が感染の原因になるということで、HPV(ヒトパピローマウイルス)が子宮頸がんにかかわっています。これはHPVワクチンにて予防可能な疾患です。ただ注意しておかねば、というのは、子宮頚部はもちろん女性しかがんになりませんが、HPVに起因するとされるがんは子宮頚部だけでなくて、中咽頭癌(扁桃、舌根、軟口蓋など)、陰茎癌など男性のがんも引き起こすということです。簡単に言うと、子宮頸がんは女性がかかるがんでその原因はHPVだけれども、HPVは男女ともにがんの原因となるってことですね。(あんまり簡単に言えてない気がしてます笑)
HPVワクチンに関しては、冒頭で述べたような、副作用が生じていることも報じられています。ワクチンは2006年にアメリカで承認され、各国で接種プログラムが組まれ、115か国以上で実施がなされています。ただし、ワクチンと副作用の因果関係が不明の状態で報じられていたこともありました。
世界をみると
子宮頸がんの発症数は年間で50万人強で、死亡数も25万人ちょっとで僕が考えていたよりも子宮頸がんによる死亡数は正直多かったです。
子宮頚がんは発展途上において多い傾向がありますが、じゃあ日本は少ない方なのかと言われれば、そうではないのが事実です。
国内では1万人が発症、3000人が死亡(年間)となっていて、乳がん、胃がん、大腸がん、肺がんに次ぎ、5番目でメジャーながんとなっています。そして罹患数、死亡数ともに増加傾向にあります。年齢別にみると、若年、中間層にて増加傾向がみられるとのことです。かかっている人の多くは、近年では、第一子出産前に発症が増えているということで、妊娠への影響も出てくるということはやはり大きな問題点となっています。
原因は
人に感染するHPVは100種以上が特定されており、30から40くらいの型は性的接触による感染である。そのうち、15種が発がん発がん性で子宮頸がんを引き起こします。(16型、18型が検出頻度が高い)
粘膜接触、皮膚接触による経路、母子感染による経路の主な二つが指摘されています。また、子宮頸がんについては他のがんと同様、自覚症状が早期の段階でほとんど出ないという問題があり、症状が出たときにはもうすでにという状況がやはり多いそうです。
治療について
やはり摘出、ということになるのは避けられないようです。円錐切除術などもありますが、20%が早産となり、4倍程度、早産リスクの増加がみられます。またこれも他のがんと同様、ステージが上がれば上がるほど、5年生存率をみるとかなり低くなっていくことが見て取れます。Ⅳ期で5年生存率30%程度で、浸潤するとやはり予後は悪いようです。
予防
ワクチンからの検診という流れが確立されています。次でワクチンについて扱います。
ワクチンについて
副作用については冒頭で取り上げた通り、大きく取り上げられることも多く、一時2013年から2021年まで接種勧奨が差し控えられていたこともありました。疫学調査にて、『HPVワクチン接種歴のないもの似おいても、HPVワクチン接種後に報告されている症状と同様の「多様な症状」を有するものが、一定数存在した。』と結論付けられています。また他の調査結果でも統計的解析によってワクチン接種と症状に関する因果関係の証明ができなかったとされています。
じゃあなんで、副作用が?となりますが、一般的な他のワクチンと同様、一定の副作用があり、それが不安などによって深刻化したのではないかというのが一つの仮説としてあります。
現在では多様な症状も治療によって軽減できるとされていて、診療体制については整っているといえます。
現在ではキャッチアップ接種や、定期接種等でワクチンによる予防が再普及してきているところです。男女ともにワクチン接種が効果的であるとされているみたいです。
ワクチンに関する情報、その他情報はこちらから。
まとめ
子宮頸がんって聞くと、女性だけの問題のように感じますが、その原因となるHPVに関して言えば、男性にも大きくかかわってくることで、ワクチンの接種、定期健診によって効果的な予防ができるとのことでした。
第2回ですが、授業のことだけじゃなくてほかのことも調べつつかけているのはいい影響となっている気がします。次はがんの話ではないと思います。
また第3回でお会いしましょう。
ほな。