見出し画像

2021年について振り返る。

2022年になりました。
皆様明けましておめでとうございます。

昨年末にこのnoteを書くべきでしたが、納品と大掃除で時間と体力が足りず年始に振り返りとなりました。申し訳ないです。4500文字と自分にしては少し短めですので宜しければぜひご覧ください。

2021年のスタート

2021年の年始は、2020年の影響を受け、まだ苦戦している状況だったように思います。ただ2020年の状況よりも回復傾向にあり、緊張感と希望に満ちたスタートだったように思います。すでに見えているイベントも結構あったため、不安はかき消されていたようにも思います。

2020年の振り返りはこちらから。

デザイン経営一体化推進事業と株式会社SASIへの外部ジョイン(5月)

いつもより少し長めの冬期休暇から明け、その時すでにスタートしていた神戸市とSASIデザイン(現:株式会社SASI)が主催するデザイン経営一体化推進事業の3/17日の最終プレゼンに向けて邁進していました。

プレゼンの様子はこちらから。

この功績が認められ、5月からはデザイン経営ファームの株式会社SASIにブランディングパートナーとしてジョインすることになり、関西のデザイン経営をともに推進することになっていきました。その中でグラフィックデザイナーの仙石吉徳(Sengoku Design)、コピーライターの田中裕一(かたちラボ)、ウェブディレクターの二村康太 などの同世代で活躍する他分野のクリエーターとプロジェクトを共にし、とても大きな刺激となっています。

日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)の関西ブロック長就任(5月)

2015年から公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(通称JIDA)というデザイン協会に入会していますが、この度選挙により関西ブロックの運営委員に選出され、第一回運営委員会にてブロック長へと選出されました。

これまで運営には一度だけ関わりましたが、今年度(任期は2年)はしっかりと運営に関わることになりました。JIDAという組織は幅広い年齢層で構成されているため、それぞれの背景や経験、関係性が複雑になっており、初年度はまず体制づくりからだと思いながらやっています。同時期にnosignerの太刀川英輔さんが最年少理事長となり、今年は設立70周年を迎えるJIDAの運営に関われることは光栄なことだと思い、まず2年(あと1年と4ヵ月)精進しようと思っています。

ブロック長になった時のnoteはこちら。

フェリシモと一般社団法人リリースが主催する22for22へのジョイン(2月)

フェリシモでは以前から神戸学校というイベントを行っています。その神戸学校特別編として「22for22」というイベントが開催され、そのゲストのトークイベントのファシリテーションを行いました。最近のことですがファシリテーションをする機会が増えてきましたが、これまでは全然向いていないと思っていましたが案外できるものだなと思いました。

※このイベントは終了しています。

https://www.felissimo.co.jp/salon/salon/5246179549904896/?auth=1&xid=p_nr_2102192_RELEASE_kobe

ポッドキャスト「デザインシテン」スタート(6月)

2019年3月にメビックが主催するイタリアツアーで一緒だった原田進歩さん(株式会社バリュー)とグラフィックデザイナーの溝手真一(マウントグラフィックス)さんと2020年の夏に大阪は天満の屋外の居酒屋で飲んでいるとき、僕はあまり覚えていませんが原田さんが僕の話を面白いと感じて下さり、「この話は多くの人に聞かせた方がいいんじゃないか」ということになり今年の6月からデザインシテンというポッドキャスト(インターネットラジオ)をスタートしました。

ポッドキャストは以前から興味がありましたが、一人でするのは結構気が引けるというか、うまく行く気がしないのであきらめかけていた中、原田さんからのお誘いがありやってみたところとても面白く、新しいいい取り組みになっている気がします。ご興味ありましたらぜひ視聴してください。

Apple Podcast

Spotify

Youtube


消毒液スタンド[Submarine]グッドデザイン賞受賞(10月)

2020年に東京と大阪で開催したNEW NORMAL NEW STANDARD(美しい感染症対策の展示会)にて発表した、消毒液スタンドSubmarine(摂津金属工業所と共同開発)が2021年度のグッドデザイン賞を受賞し、町工場と共に進めてきたプロジェクトの一つの成果となりました。

グッドデザイン賞の結果はこちら


このプロジェクトの開発意図などを綴ったnoteはこちら

自社商品「Serpentinata(セルペンティナータ)」がイタリアのA' DESIGN AWARDなど3つの海外の賞を受賞(5月)

2020年の11月にDESIGN FOR ASIA AWARD(香港)とWenzhou International Design Biennial(温州市)にてシルバー賞を受賞し、今年5月にはイタリアのA'DESIGN AWARDにてシルバー賞を受賞しました。

コロナ禍で時間が余っているときに商品化したプロジェクト。細々とですが着実に販売しています。このプロジェクトはもうすぐまた新しい報告ができそうです。しばしお待ちください。

このペンを作ったときに綴ったnoteはこちら

Page Galleryでは5つの展示会を開催(3月、7月、11月、12月)

弊社が運営するデザインギャラリーPage Galleryでは、今年は5つの展示会を開催しました。※すべてのイベントは終了しています。

3月OJIGI N STYLEポップアップイベント。
大阪は通天閣の麓で豆菓子を営む老舗の松福堂が、新たに取り組むOJIGI N STYLEと共同でチョコレートのデザインを行い、そのポップアップイベントを開催しました。

7月 美しい感染症対策の展示会 NEW NORMAL NEW STANDARD2を東京展に続き大阪でも開催。
今年度のテーマは食事の時間。こうして東京がメインのデザインイベントに誘ってもらえるのもとてもありがたいお話だと思います。そもそも大阪はいいデザインの展示がやっていないといわれ続けてきましたが、Page Galleryはそうした状況をクリアするためのプロジェクトであり、東京のイベントが大阪に巡回するルートを作る目的もありました。地域に少しでも貢献したいと思っている中でこのように自分も関わっている展示会が大阪に来てくれること、とてもうれしく思います。

11月 4D DRAWING開催。
デザイナーの深地 宏昌さんが東京で行った展示を開催しました。深地さんは大阪出身でしかも私と同じ南大阪出身ということもあり、意気投合し大阪での開催をお願いしました。彼らの生み出す作品はとても実験的な取り組みで、大阪では本当にこうした展示会がなかなか無いので、開催できてよかったと思います。深地さんにとっては凱旋展示だったのでとても多くの来場がありこうした状況下においても可能性を感じさせてくれる展示会でした。

12月 アルナ×荒川技研工業 主催「WIRE-FRAME展 in 大阪」開催。
額縁メーカー「アルナ」ワイヤー金具メーカー「荒川技研工業」の共催による展示会を開催しました。3人の作家 野老朝雄(美術家)長岡勉(建築家・デザイナー / 株式会社POINT 代表取締役)四方謙一(美術家)の作品を大阪で見ることもなかなか無いと思うこと、また東京オリンピックのエンブレムのデザイナーでもある野老さんがオリンピックイヤーに僕のギャラリーで折り鶴のワークショップを開催してくれたことがとても思い出深いです。

12月 100⁴ Material Lab.開催。
秋田公立美術大学内にて、素材実験と研究をしている柚木恵介さんが東京で開催したマテリアルデザインの展示会の大阪巡回展を行いました。素材の面白さを改めて伝えてくれたこともとてもよかったと思います。まるで僕が大好きなブルーノムナーリの世界の中にいるようなそんなぞわぞわする展示会でした。

メビックにてビジネスセミナーを開催(11月)

大阪にあるクリエイティブネットワークセンター[Mebic]が主催するビジネスセミナーを任されることになり、3回連続のセミナーということで何をお伝えするか悩んだりしましたが、これまでの工業デザインのメソッドではこれからはうまく行かないことを歴史の観点からひも解き、中小企業、町工場向けのいわゆる「デザイン経営」のデザイン面のお話をさせて頂きました。

とても好評だったようで、新たなつながりが生まれこの年明けから何か始まるかも知れません。

14年目にして法人化し、株式会社江口海里スタジオとして再スタート(10月)

2020年はとても苦戦しましたが、後半には盛り返し始め、2021年には同じ水準にまで業績は回復しました。長年僕らを見て下さっている顧問税理士の先生と相談し、晴れて法人化することになりました。本当は10周年(2018年)からその話はありましたが様々なリスクがまだあったため、法人化を伸ばしていましたがそのリスクが軽減されたために満を持して法人化する運びとなりました。

法人化することのメリットデメリットをよく聞かれます。いい面もあれば悪い面もありますが端的に言うならば、ある一定の売り上げがあり、さらに事業規模を大きくしたかったり、また社会からの信頼を得るには法人格になることはいいことだと思います。まだ1期目の4か月目ですが、これまでと違う空気感になった気もします。スタッフの福利厚生も良くなり、今のところいいことばかりだと思います。

法人化に関するnoteはこちら。個人事業時代の13年分の歴史をダイジェストに綴っています。

最初はどうなることかと思いながらのスタートでしたが、締めくくってみると非常に大きな発展をした1年だったと思います。法人化したときのnoteにも書きましたが、そもそもキッチンに置いた1つの机からはじまりました。それがこんなに大きなことになるとは当時は思っていなかったですが、こうなってくると行けるところまで行こうという気持ちにもなります。

コロナ以前は2か月に1回は海外出張がありましたが、2021年は1年間海外には行けなかったから、逆に濃密な1年だったのかも知れません。多くの面白いプロジェクトに恵まれ、また新しい仲間が増えたりし、悪い状況化でも前向きに動くことで同じように動いている人たちと出会えることもとてもありがたいなと思います。

今年はどんな1年になるでしょう。誰にもわかりませんが、いつも前向きに状況を楽しめるように、ひとつひとつ丁寧にやっていきたいと思います。

皆様にとって2022年が幸せに満ちた1年になりますように。
どこかでお会いすることがあればぜひお声がけ下さい。

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?