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「どんなデザイナーになりたいか」 を突き詰めたら、 エンジニアリングも身につけたいと思った話

こちらは「エンジニアリングに興味があるデザイナー、デザインに興味があるエンジニア Advent Calendar」23日目の記事です。

はじめに : 私について

ひよっこウェブデザイナーのかいもち(@kaimochi_web)です。
20代後半女性、おジャ魔女どれみネイティブ世代、スポーツ観戦とイヌが大好きなアラサーです。
現在、都内の制作会社で(一応)ウェブデザイナー、フロントエンドエンジニアをしています。
現職は11月からです。それまでは全くの異業種で、朝も夜もなくバタバタと、ワーカーホリックな毎日でした(楽しかったけど身体を壊しました)。


デザイナーを目指すまで : 学生時代編

私がどうしてウェブデザイナーを志したのか。
カッコよく言えば「原点回帰」、の一言です。

大学時代、学校での勉強もそこそこに、NPOや学生団体での活動に精を出していました。その根底にあったのは「社会問題を解決したい」という思いです。
・・・と言うと、めちゃくちゃ意識高い系に聞こえますが、中学時代にリーマンショック、高校時代に東日本大震災を経験した身としては、至極自然な流れだったと思います。ちなみに学部は社会学部を選びました。

NPOや学生団体では、マルチタスクは当たり前。企業であれば外注するであろうデザインの仕事も、自分でツールを学び、本を読み、素人なりになんとか頑張る。
もともとデザインに興味があり、何かを作ることがとにかく好きだった私にとって、それは全く苦しいことではありませんでした。
むしろ「自分が作ったものが、ほんの少しでも社会問題の解決につながっている(かもしれない)」ということが嬉しくもあり、やりがいでもありました。

ただ、心配性で小心者な性分が邪魔をして ( ? ) 、卒業後のファーストキャリアとして、デザイナーも、NPO職員も選ぶことはしませんでした。


デザイナーを目指すまで : 社会人編

そんなこんなで、卒業後は某大手コーヒーチェーンに勤めました。バリスタからキャリアを始め、新店舗、新業態の店舗運営、人材育成、生産管理などのマネジメント業務に従事しました。
仕事自体は本当に楽しく、同僚にも恵まれ、ああ一生この会社にいたいなぁなんて思うことすらありました。

転機が訪れたのは、4年目の春。新型コロナウイルスがこの世にやってきて、猛威をふるいはじめた頃です。
初めの緊急事態宣言下、休業せざるを得なくなった店舗、宣言解除後も、これまで通りとはいかない営業。
お客さんは来ないのに、積み重なる業務と精神的負担。それに伴う、持病の悪化。
就業中に倒れることもしばしばで、ある日突然、起き上がれなくなりました。

あー終わったな・・・

・・・がむしゃらに働いてきて、楽しかった。楽しかったけど、楽しかった以外の何か、価値があっただろうか。
健康をそこなってまで、やりたいことだったのだろうか。

悶々とした休職期間は、1年に及びました。
はじめの頃こそ、身体を起こすこともできませんでしたが、徐々にリハビリを経て、身の回りのことを自分でできるようになった頃。
これからどうしよう」、そんな不安が心を大きく占めるようになりました。

復職する、退職する、退職して転職する、
選択肢は様々ある中で、今一度考えたいと思ったこと、それは「なんのために働くのか」「どんな働き方がしたいのか」という、原点に立ち返ることでした。

そんな中、思い出したのはやはり、学生時代の経験。
社会問題を解決したい」、「社会問題を解決しようと動く人を、デザインの面からサポートしたいやっぱりこれこそが、自分が社会で働く理由であり、原動力であり、達成したいことである。
そう思ってからの行動は早く、ネットで「デザイナー どんな職業がある」「ウェブデザイナー なるには」などと検索し、とりあえず大きな本屋さんへ。
当時一番売れていた (かどうかはわからないが、一番多く平積みされていた) manaさん入門書を買い、ひたすら手を動かす日々が始まりました。


デザイナー、と言っても色々あるけれど・・・

と、ここで、数あるデザイナー職の中でも自分がなぜ「ウェブデザイナー」を志したか、ということについて。

効果測定がしやすい、と思ったから。

ひとつめの理由です。
学生時代は主にチラシ、SNS宣伝用のバナーなどを作っていました。どちらかというと、グラフィックデザイナー寄りの内容です。

ただ「このチラシを受け取った人のうち、どれだけの人が興味を持ってくれたんだろう」という、作ったその後についてはずっと気になっていました。

企業であれば、「どれだけ利益をあげたか」ということが、最もわかりやすい指標になるかと思うのですが、NPOにおいては「どれだけソーシャルインパクトを出せているか」ということが、活動を続けていく上で大きな意味を持つと考えます。
そのため、効果測定が比較的容易なウェブこそ、ソーシャルインパクトを追いかけるという点で親和性が高いのでは ? と思ったのです。

求められること、を考えた時に。

ふたつめの理由はもっと単純です。
私が学生だった、たった5〜10年前と比較しても、今は「素人がデザインしやすい環境」が整っていると思います。
高性能で安価なタブレット、無料のお絵描きアプリ・・・
もちろん、プロのロジカルなデザインとそれは、似て非なるものなのですが、特に人材、資金面ともにそこまで潤沢ではない団体が「デザインを」と思った時、「便利なツールがあるんだから、まずは自分たちで」という流れが自然なのかな、と思うのです。(自分もそうであったように)

ただ、ウェブサイトとなると、そう簡単にはいきません。
制作にかかる時間、労力、知識・・・を考えると、自分たちでやるにはあまりに非効率で、途方もない
ここを担える人材になれたら、自分がやりたいと思っている仕事ができるのでは ? と思ったことが、ウェブのデザイナーになろうと決めた理由です。


エンジニアリングも学びたいと思った理由

上記の理由で「ウェブデザイナー」になる、と決めた私ですが、エンジニアリング(中でもフロントエンド)も身につけたいと思った理由は「より早く、より一貫性のあるデザインを実現したい」と強く思っているからです。

規模が大きく、体力のある会社であれば、デザイン・エンジニアリングをそれぞれのスペシャリストが担当し、時間をかけ、より高クォリティなウェブサイトを作ることが求められると思います。
ただ、私が目指している「社会問題を解決しようと動く人を、デザインの面からサポートしたい」という観点で考えると、求められるのはスペシャリストではなく、自分たちが解決しようと奮起している課題を深く、正しく、早く、カタチにできるデザイナーなのではないかと思うのです。

だからといって決して、デザインもエンジニアリングも中途半端でいいということではありません。
それぞれをロジカルに、熱意を持って学び続けることは間違いなく大切なことだと痛感する日々です。(まだまだ勉強中 ! 🔥)


今後、目指していること

つらつら書いてきましたが、そういう理由で自分は、「デザインも、エンジニアリングも学び続け、社会課題の解決に奮起できるウェブデザイナー(長)」を目指し、体現し続けていきたいと思っています。

そのために、まずは足りていないフロントエンドの知識を身につけ、良いデザインにたくさん触れ、それぞれのスキルを磨いていくことが目下の課題です。

今はまだ駆け出しぴよぴよということで、制作会社にお世話になりつつスキルを磨いておりますが、いずれは社会問題の解決に特化した事業会社でウェブ制作を担ったり、NPO業界と協働してお仕事できたら幸いだなぁと思っている年末です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました ! 



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