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丁寧な自己対話。

わかりやすく伝わる文章を書くにはどうしたらいいか?

たまに人から聞かれることがあります。自分の中にある漠然としたもの、自分でもまだよくわかっていないものを、まずは自分でとことん突き詰めて自己対話を丁寧にしながら、ひとつひとつ明確に理解した上で、わかりやすく言語化することが大切なのではないでしょうか。自己対話と言語化は切り離せないものです。

言語化する上でボキャブラリーが少ないと感じるのなら、他の人が書いたいろんな言葉にどんどん触れて、インスパイアされながら自分なりのボキャブラリーを増やすしかないでしょう。以前マナカードリーディングを教えていたときに、どうしたらボキャブラリーを増やせるのかについて、生徒さんから相談されることが結構ありましたが、正直なところ短期間で習得できるものではありません。

僕がボキャブラリーをどうやって身に着けたのかと聞かれることもあるのですが、僕は子どもの頃から言葉に興味があったので、とにかく図書館に行って本を借りて読んでいたし、音楽を聴くときは歌詞カードを見ながら聞いていたので、日常の中で当たり前のように自分から言葉に触れていました。小学生の頃は、本を読んだら欠かさず読書感想文を書かされていたので、自己対話や言語化の機会がかなりありました。詩や作文もよく書いてました。そして、そういった自己対話や文章を書くことが自分に合っていることを自分でよくわかっていたのです。

これは僕の考えですが、ボキャブラリーって増やすものではなく、言葉に興味を持っていろんな言葉に触れていくうちに、着々と増えていくものだと思っています。だから言葉に興味がなければ、ボキャブラリーが増えることはないでしょう。でも、たとえボキャブラリーが少ないとしても、わかりやすく伝わる文章が書けさえすればいいのではないかと僕は思います。いろんな言葉や言い回しを詰め込んでわかりづらくなった文章よりは、使い慣れた言葉でシンプルでわかりやすい文章のほうが人に届きやすいです。

文章がわかりやすい人や伝わりやすい人というのは、自己対話がうまくできているんだと思うのです。どこかわかりにくい文章や読みにくい文章を書く人は、自己対話がうまくできていないのかもしれません。もしかしたら、自己対話というものを自分で複雑にしているのかもしれません。実は文章を書いている本人も、自分が何を言いたいのかわかってない部分があるかもしれません。

自己対話が独りよがりの妄想や空想、思い込みのようになってしまうと、漠然としたものへの理解にツイストがかかってしまいます。それを言語化したところで人に伝わりにくい文章になってしまうだけです。そして、独創性やオリジナリティ、個性を出したいとか、うまく書きたい、格好よく書きたいというエゴが強すぎると、そこでもツイストがかかりやすくなってしまいます。

独りよがりにならずにとことん突き詰めた丁寧な自己対話。使い慣れたシンプルな言葉での言語化。このふたつがちゃんと成立すれば、わかりやすく伝わる文章が書けると思います。

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