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西脇秀之
2021年10月6日 12:40
養成所で、演劇をはじめたばかりの研究生を中心に基礎クラスを担当している。とにかく、このコロナの影響でなかなか思うようにプログラムを組めない。感染が拡大傾向となれば、zoomを利用したレッスンに切り替わってしまう。実験的な場合を除けば、演劇は「その時その場所にいる」ことを前程にしている。「その時その場所にいる」ことは、俳優も観客も時間を決めて同じ場所に赴かなければならない。当たり前のことをわざわ
2022年5月31日 20:00
今日は最終回、このシーズンのまとめです。それにしても、このnote。毎回お終いに「また来週!」とか言いながら、ちっとも毎週更新できずにきた。実際のレッスンは毎週行っていて、その感覚で書いているだけなのだが、書き慣れないのもあってなかなか進まなかった。メモに毛が生えたくらいの文章でいいと思ってはいても、慣れないことはやはりむずかしい。「慣れない」というのは、作業のポイントが掴めないということで
2022年4月12日 16:12
今日のテーマは「集団」。実際は、このテーマを立てたレッスンはできなかった。「集団」について、みんなで考えてみたいことは多いのだが、オンラインでの参加が多くなってくると、どうにもむずかしかった。集団って、それこそネット上で名前も顔も知らない人たちが集まっても「集団」なのだろうけど、ここでは実際に集い「時と場を共有する人たち」としておく。実際にその時その場に人がいることによって働く力があって
2022年3月14日 17:36
このシリーズも残り3回。実際のレッスンでは、この第8回以降、「サブテキスト」をテーマとして扱った。オンラインでの参加でも、なるべく学びを得られるように考え、テキストを中心に扱うほうが有効だろうと判断した。その3回分のポイントを今日はまとめて書いておこうと思う。残りの2回は、このシリーズで扱い切れなかったこと、それからまとめのようなことに当てたいと思う。まずは前回のおさらい、「テーブ
2021年12月1日 18:59
このシーズンも今日で第7回目。後半に入って来た。お盆休みをはさんで、前回から2週間ぶりのレッスン。その間にコロナの感染拡大が進む。北海道はお盆を過ぎると、夏休みが終り学校が始まる。この基礎クラスは学生も多い。まずは安心して演劇活動を続けるのが第一。オンラインで参加して欲しい。レッスン内容も、よりオンラインで可能なものを中心に据えてみる。軌道修正。とはいっても、簡単ではない。みんな
2021年11月1日 18:02
毎回レッスンが終わると、その日の流れから次回はこんなメニューにしようとメモすることにしている。一週間後、そのメモと当日の参加者の様子を見ながら、あれやこれやとレッスンを組み立ててゆく。予めひとシーズン全10回の中で扱うであろうプログラムは一度上げてあるのだが、いつやるかはレッスンの流れの中で決めることにしている。さてそのメニューだが、ニシワキが独自に考えたものはほとんどない。かつて体験し
2021年10月27日 11:32
今日は、少しニシワキのプロフィール的な話から。今こうして演劇の講師なんぞしているのだけれど、ニシワキは名のある劇団や養成所で修業してきてはいない。専門の大学で学んだわけでもない。大きな仕事の経験はないし、やれと言われてもできないだろう。限られたお客さんに観てもらいながら、こっそり演劇を作るのが性分にもあっている。学生時代になんとなくスタッフとして演劇に関わるようになり、流れで舞台の仕事を
2021年10月21日 12:19
養成所のレッスンでは、時間となりスタジオに入ると、まず出席をとり、世間話をする。いや、出席を取る前にどうでもいい話で盛り上がることも多い。「早くはじめろよ」ともうひとりの自分が頭の中でつぶやいたりもするが、なかなかはじめられない。そのくせ、いつも時間が足りず、予定の時刻を過ぎて「ごめん、今日はここまで」と慌ただしく終了する。先日も、別のところでオンラインのみの演劇ワークショップをやったのだが
2021年10月18日 12:39
「三人の泥棒」も3回目。台本は、1回目のこちらに貼ってある。前回、前々回と違った相手とチームを作ってもらう。今日もまた、相手が変わることで、また違った作品が生まれるだろう。とは言っても、正直そろそろ飽きてくるころ。同じ場面、同じセリフを何度も繰り返せば、当然慣れが出てくる。セリフは音として体に記憶され、自動的に再生されるようになってくる。でもね、芝居の稽古って同じ場面同じセリフを何度
2021年10月12日 12:16
前回の記事を読み返してみると、《テーマは「創造的とは」》と書いていた。実際のレッスンの中では説明しているのだけれど、唐突になった。このシーズンは、舞台の上で創造的であるためにはどのようなことが必要? そもそも演劇の創造性ってどういうこと? ということを考えてみたい。頭だけでなく、からだも使って。かっこつけると「クリエイティブ アクティング術」とでもいうのか。しかし、アクティングだと、意味が「
2021年10月6日 12:23
その日一回だけのワークショップでも、数ヶ月間続く演劇のクラスでも、初回というのはなんだかんだみんな緊張している。私も緊張している。スタジオに入っていくと、「なにが始まるんだ」という期待…というよりはどちらかというと身構えてる感じが強い。というわけで、まずはご挨拶代わりに台本をやってみる。世界一短い名作戯曲「三人の泥棒」こんな感じ。ついでにpdfファイルも貼っておく。ほんとに短い。