生け花の栗を食べる。人体実験#3
花屋で栗を買ったことがありますか。
カッコいい花材なんです!
蕾(つぼみ)が開花していく美しさとは違う魅力。
殻斗果(カクトカ)といわれる緑色のイガ。
マリモのような見た目は何ともいえない癒しをくれます。
枝についているものを、まじまじと観察しても、この栗は本当に中に実が入っているのか、このまま緑のままなのか???
観賞用として魅力的なので、実が収穫できなくても満足と思っていました。
しかし、かたーい枝はこのイガをしっかり支え、水分を供給し、少しづつ緑のイガは色づいていきました。
食べごろは突然に
二週間ほどたった頃でしょうか。。。
突然、ゴロン!
音がした先を見ると、
色づいたイガの中で大事に育った栗の実が!
これは食べるしかない!
こんな風に栗が食べごろを知らせてくれるなんて、凄いサービスです!
やっぱり痛い!?
昔、木に生っていた栗の実を採るために、靴を履いた足でイガから採ったんです。
靴でイガを剥くのは、あまりに合理的です。
でも今回は室内。
最初、キッチンペーパーに包んで、丁寧に取り出すつもりでした。
でも、そんなお上品な話、栗には通用しません!
ゴロンと落ちても実は取れず、裂け目から取り出そうとも、よく見れば大きなとげだけでなく、小さなとげも一緒に実を守っているんです。
痛いわけです。。。
ということで、まずは軍手をはめて。
最後は、トングとキッチンバサミでやっと収穫です。
ただし、このままだと硬くて皮が綺麗に剥けません。。。
圧力鍋✖️栗
収穫できたのは、たった5個。。。
しかも少し放っておいたら、小さくなっていたんです!(多分、水分が抜けたんですね。)
大きな圧力鍋の中で、余白たっぷりに並ぶ5個の栗。
なんともシュールな光景。
水と塩を入れて、圧力鍋でシューシューとなって5分ほど茹でます。
とても硬い栗ですが、圧力鍋で茹で、冷ましたあとは、手でぺりっと皮が剥けます。
今回は、渋皮も剥いていきます。
やっと収穫して口に入れられるようになった栗は、ティースプーン2杯ほどの量になりました。
このまま食べると、甘みの無いサツマイモ?特に美味しさは感じません。
この苦労を無駄にしないためにもう少しコラボを考えます。
栗、キューバラムと出会う
このラムとは、キューバの旅で出会いました。
レヘンダリオというラムです。何種類かありますが、甘いダークラムを使います。(サトウキビから作ったお酒です。)
キューバで「おすすめのラムは?」とスーパー(数少ない)で聞いたら、スーパーの店員さん複数名がこれを勧めてくれました。
この思い出深いラム酒に、一時間ほど漬けます。
さて、どんな風に栗を味わい深くしてくれるのでしょうか。
秋らしく、栗ご飯か迷いましたが、今回はマロン・パウンドケーキに変身してもらいましょう!
とりゃぁぁ!
たった5個の栗は、キューバのラムに出会い、
香りは卵に負け、味わいは砂糖に負け、パウンドケーキの味にほとんど勝る事はなく、控えめなマロン・パウンドケーキが出来ました。
ちょっと一手間でしたが、満足度は高めの人体実験となりました。
栄養をあとで調べる
●風邪予防
●調整作用
●むくみや高血圧を予防
●新陳代謝
などなど。
体に良いことずくしです。
見て楽しい、食べて美味しい?
栗は、芸術と食欲の秋をまとめて一緒に味わうことのできるもの。
食べごろまで教えてくれるなんて
なんとも素敵な地球からのプレゼントです。
サポートをして頂けると大変×2、助かります!お花の購入費にあてたり、もっと分かりやすいイラストが描けるように、日々研鑽するため、有り難く使わせて頂きます!