【気付けばベテラン②】楽しそうな社員に惹かれて入社し7年目。ここでの人間関係が大好きな下地さんの仕事感
新卒で入社したメンバーが、いつの間にかベテランになっていた「気付けばベテランシリーズ」。
前回は仕事も趣味も上手に切り替えて楽しむ、今年8年目の内間翔平さんを取材しました。
第二弾となる今回は、下地珠令(じゅり)さん。実は内間さんと大学が同じだそうで、1年後輩にあたります。
今年で7年目を迎えた下地さんのお仕事感は、とにかく「職場の人間関係」がいちばん大事。そんな下地さんだからこそ、同期が一気に辞めたときはかなり揺れたはず。気付けばベテランまでの道のりを聞いてきました。
<取材執筆:外部広報/三好>
入社理由は「楽しそう」!大変な出来事もネタにして乗り越える
ー今日はよろしくお願いします。早速ですが、海邦福祉会に入社した理由から教えてください。
下地さん「内間さんと同じく福祉系の大学に行っていたので、就活のタイミングで福祉系の会社が集まる合同説明会に行ったんです。8社くらい来てた中で、海邦福祉会が一番雰囲気がいいなと感じて決めました」
ーどんなところが雰囲気がいいと感じたんでしょう。
下地さん「海邦福祉会のブースでは、久保さんともうひとり後輩の方がプレゼンしていたんですが、それがすごく楽しそうだったんです。さらに先輩後輩の垣根もなく見えたから、人間関係もいいんだろうなって思いました」
ー就職で重視したのは人間関係ですか?福祉の分野にもこだわりはありました?
下地さん「人間関係と給料ですね。障がい者分野というところは特にこだわっていなくて、福祉ならなんでもいいって思っていました」
ーなるほど。そもそも福祉にはいつ頃から興味があったんでしょう。きっかけはありますか?
下地さん「大きなきっかけはなくて。昔から人の面倒を見るのが好きなので、なんとなく福祉かなって」
ー実際に入社してみて、どうですか?学校で学ぶのと現場はまた違いそうですよね。
下地さん「こんなに暴れる人がいるとは思わなかったです(笑)。大学の実習先は児童だったから、大人が暴れるとこんなに大変なのか!って。逆に仕事自体は、もっと時間に追われる仕事だと思ってたけど、実際はそんなことなかったです。暮らしのサポートというか、みんなここで生活してるんだなって」
ー入社当初、記憶に残ってる出来事ってありますか?
下地さん「入社して1週間くらいの頃、まだ利用者さんが暴れた時の対応がうまくできなかった時に、怪我をしてしまったことがあるんです。その時はびっくりしたんですが、だけどこれは逆に『ネタになるぞ』って思いました」
ーネタですか(笑)。
下地さん「その時期、朝に現場で起こったびっくり話をみんなで話す時間があったんです。うんこつけられたとか(笑)。『まじ?うんこつけられたの?』って(笑)。そういう場がなかったら先輩に言えなくてモヤモヤしたかもしれないことを、ネタにして笑い合うことで消化できて。大変なこともある福祉の仕事で、こんな風に嫌なことをシェアし合える社風はいいなと思いました」
ーいい時間ですね。ネタにできるって思った下地さんもすごい(笑)。わりと引きずらないタイプですか?
下地さん「そうかもしれないです。だから割と入社してから今まで、健やかに働けてるなって思ってます。1年目から楽しかった。人も多いし先輩もやさしくて、いい職場に入れたなってずっと思ってました」
ーそう思えるのって素敵ですね。2年目の時、同期入社8名中6名が辞めたと聞きました。その時は揺さぶられなかったんですか?
下地さん「揺さぶられました。ちょうど契約期間更新のタイミングだったから、同期の間では『どうする?』みたいな空気もあって。だけど辞める同期には、たとえば児童希望なのに児童部門を閉じてしまったっていう理由があったんです。わたしは仕事が楽しかったし、その時仲が良かったメンバーは続けるって言っていたので、じゃあわたしも続けようって」
ーやっぱり仲いい人がいるっていうのはかなり重要なんですね。
下地さん「そうですね。心の支えというか、頑張ろうって思えます。感情労働なのでやっぱりきついとか辞めたいって思う瞬間はもちろんあるんですけど、辞めたとして他の施設で今ほどの人間関係は構築できない気がして」
ー辞めたいって思うこともあるんですね。
下地さん「実は一度、本気で辞めたいと思って辞表を出したことがあるんです。コロナ禍の少し前だったかな。仲が良かった亜紀さんが辞めようか悩んでいて、わたしももういいかな、十分ここで経験積めたかなって思ったんです。辞表提出後にクラスターが出てしまったから結局、転職活動ができず踏みとどまったんですけどね(笑)。そこから気付けばずっといます。亜紀さん(先輩)と璃穏さん(同期)も辞めなかったし、なんだかんだで居心地がいいんだと思います」
ー入社してからずっと嫌な人にあたったことないですか?
下地さん「それがないんですよ。みんないい人です」
7年目の成長は「1年目の時、先輩を見て羨ましく思っていたことが気付けばできるようになってた」こと
ー7年目ということで、成長したなって思う瞬間はありますか?
下地さん「後輩もそれなりにできてきて、利用者さんとの信頼関係が作れたなって思います。名前を覚えてもらったり、自分の誘導なら行くけど新人さんの誘導だと行かないとか」
ーやっぱりそういうのあるんですね。
下地さん「あります、あります。なんなら1年目の時は自分の誘導には来てくれないなって感じてたんですよ。あの先輩の時はスムーズだな、羨ましいなって。今は自分がそこにいけてる実感が持てています」
ーそれはすごく成長を感じますね。最後に、次のステップとして考えていることがあれば教えてください。
下地さん「福祉の知識を深めたいです。今、介護福祉士の資格が欲しくて。この仕事を長く続けたいので、そのために学ばないとなって思います」
ーありがとうございました!
取材後、理事長・隆生さんと3人で雑談していると、海邦福祉会では様々な給与形態を試した上で、現在は「経験値に基づく年俸制」を取り入れている話を聞かせてくれました。
それは下地さんが言った「先輩の誘導なら来るけど、後輩の誘導は来ない」といった、一見評価しづらい曖昧な、だけど重要な実力を、しっかり給料に反映するため。
隆生さんはこう話します。
「たとえば他所の施設で10年やっていた人も、うちの施設はまたゼロからスタート。人対人の仕事だから、信頼関係を築くにはどうしても時間がかかるんです。利用者さんにとっても安心感につながるわけだから、うちでの経験値は大事にしたいと思っています」
時間をかけてしか築けない信頼関係。そこをしっかりお給料に反映することは、ひとりの人間としてそこで暮らす利用者さんを尊重する行為でもある気がしました。気付けばベテラン勢、引き続き増えそうです。
●海邦福祉会では、一緒に働く仲間を募集中!気になる方はリクルートサイトをご覧ください。