見出し画像

介護の日本語 授業の悩み

こんにちは。
介護福祉士の資格を持っている日本語教師です。
 
以前「日本語教師にとって、学習者の嫌いな科目をやる気にさせるのは腕の見せ所だと思っています」と偉そうなことを書きましたが、苦手な授業があります。

 
私は介護の日本語の授業で社会の理解を教えるのが苦手です。
社会の理解は社会保障制度として介護保険や年金制度などを勉強するのですが、介護現場ですぐに役立つ知識でもないですし、退屈です。
介護保険は二階建てとか、いかにも世間知らずの官僚が考えたようなセンスのない言葉で聞いただけで学ぶ気が失せます。
 
学習者の立場になって考えると、なんで他国の社会保障などの制度の勉強をしなければならないのだと、モチベーションが下がること間違いなしです。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
前回の記事でも書きましたが、学習者をやる気にさせるために、基本的には学習の動機づけをしっかりして、学習のモチベーションをあげるようにしています。
介護の日本語の授業でいうと生活支援技術やコミュニケーション技術、高齢者の病気や認知症に関する授業はモチベーションを上げやすいです。
 
私も介護現場で働いてきたので、学習者に興味を持ってもらえるような導入を考えたり、時には私が現場で経験したエピソードを話したりすることができるので、うまく学習意欲を引き出すことができます。
 
では、社会の理解の授業はというと、いい学習の動機づけや導入が思いつかず、苦手意識をもって授業をしています。
社会の理解を教える際、いい学習の動機づけ、導入方法はないでしょうか。
ちょうどいま、社会の理解を教えているので、気づいたことを書きます。
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――
社会の理解を教える際は、あまりにも授業が退屈そうだったら用に、目が覚めるような介護で役立つ小ネタを挟んで授業ができるように追加の教案を用意しています。
いろいろ気を使って授業をしているのですが、いま授業を受けている学習者は普段通りの授業をしているのに、社会の理解の授業を熱心に受けてくれています。
追加教案の出番もありません。
仕事終わりや夜勤明けに授業を受けているにもかかわらず、社会の理解の授業を元気いっぱいにうけてくれているのはどうしてなのでしょうか。
 
不思議に思って要因を考えてみましたが、おそらく学習者との間に信頼関係ができていたから授業がうまくいっているように感じています。
 
いままで約半年間授業をしてきて、割と楽しみながら現場で役に立つ知識を教えてきたので、ちょっとやそっと退屈なテーマの授業をしたとしても熱心に授業を受けてくれているようです。
この先生の授業は受ける価値ありと思ってもらえたのだと思います。
おそらくですが・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――

以上のことを踏まえて、社会の理解をいつ勉強したらいいのでしょうか。
国家試験を目指した勉強をする際、市販の参考書の順番通りに勉強するとすぐに社会の理解を勉強することになります。
いきなり社会の理解では退屈で学習者が離れていってしまうので学習順序を変えた方がいいです。
学習者との信頼関係を築いてから社会の理解の勉強に入るといいと思います。
 
今回、私の授業の至らなさを学習者との信頼関係でカバーしているような気がします。
社会の理解を教える際のいい学習の動機づけ、導入方法はないでしょうか。
いま私が抱えている課題です。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?