第19話 プロセスレコード(2)を記述しました~訪問介護~
今回の記事のはじめに
皆様、いつも有り難うございます。お陰様で、先週の6日勤務も無事に乗り越える事が出来ました。占いの結果が悪くても、私は幸せ者です。沢山の方々に支えて頂いて生きていられていると感じました。
そして…
amiami_@Japan様
スウェーデン長谷川佑子様
レビー小体型認知症母の介護日記(ジュゴンM)様
(五十音順)
お世話になっております。
イメージトレーニングしながら認知症の方への対応を続けております。今までの自分の認識を再検討するきっかけを頂きましたので、大事にして参ります。自分のものに出来たら良いのですが、まだまだ要訓練です。お恥ずかしい限り。(汗)
画像はnoriyukikawanaka様よりお借りしました。
皆様に、感謝です。
今後とも、ご指導の程、宜しくお願いします。
プロセスレコード(2)の前置き
それでは、唐突になりますが、今回のお話をさせて頂きます。
第17話の記事のお客様とは別に、もうおひとかた、認知症のお客様のケアをお受けしております。この方は、意志疎通を感じる様な会話をされますが、定かではありません。
第17話の記事では会話で私が固まってしまったので、どこが悪かったかを振り返りました。
記憶にお尋ねしない…。これが難かしいです。何かを思い出して頂くための話題は振らないという事。尋問を受けている印象を抱かせない様にすれば良いのな?記憶にお尋ねしない、のではなく、尋ねたとしても、それとは別に感性をお引き出し出来る様な言葉かけを増やす様に意識しようと決めました。
今回のケアでは、会話と自己選択、自立支援を意識しました。しかしながら、核となるケア内容が進まなかったため、ケアの予定時間を大幅にオーバーしてしまった点で失敗しています。それがプロセスレコードを記述した動機でもあります。どうだったか、お話させて頂きます。聞いて頂けましたら嬉しいです。
その日は起床介助のために訪問すると、お客様は既にベッドに腰かけ、アルバムをご覧になっていらっしゃいました。
「お早うございます」
「あら、お早う」
「アルバムを見ていらっしゃるんですか?」
しばらくアルバム談話。にこにこして、あれやこれやとお話して下さるお客様。喜んで拝聴する私。
「ではトイレに行きましょうか?」
スムーズに応じて下さいました。排泄介助を一通り終え、お部屋に戻って来ました。お客様にはベッドに座って頂きます。
ここからが、今回のプロセスレコード(2)です。
◼️ヘルパー◼️
「では、着替えましょうか?レースのTシャツや花柄もあります。華やかですね、どれを着ますか?」
◼️お客様◼️
「花柄なんて持ってないわよ」
と、怪訝そうな表情をされる。
◼️ヘルパー◼️
「あ~、それが、あるんですよ、こちらです!」
出してお見せする。
◼️お客様◼️
服をご覧になって
「まあ、それ私の?」
◼️ヘルパー◼️
「そうなんですよ、お客様のお洋服ですよ、こちらを着ますか?」
◼️お客様◼️
さほど関心の向かない表情で
「どうしようかしら」
◼️ヘルパー◼️
先程の会話の感触から判断して
「こちらの服を着ましょう」
~着替えをされる~
◼️ヘルパー◼️
「花柄の服が、お似合いですよ」
◼️お客様◼️
「そんな事あるわけないでしょ」
◼️ヘルパー◼️
お世辞とでも捉えていらっしゃるのかな???お美しくて、本当にお似合いなんですが…。
◼️お客様◼️
少し視線を反らしていらしたが、怒ってはいらっしゃらないご様子。
◼️ヘルパー◼️
進めて大丈夫と判断し
「では、スミマセン、私は別の事をしますので、脱いだパジャマをたたんで頂けますか?」
パジャマを示す
◼️お客様◼️
「…出来るかしら」
パジャマを広げてなんとなく取り掛かられる
◼️ヘルパー◼️
「宜しくお願いします」
ヘルパーは朝食準備に入る。
しばらくして戻ると、たたみ終えたパジャマがベッドに置いてある。
◼️ヘルパー◼️
「有り難うございます。綺麗にたたまれてますね!」
◼️お客様◼️
無表情で
「…これもね」
ベッドの防水シーツを外そうとされる。
◼️ヘルパー◼️
「ここまでで大丈夫です。こちらはたたまなくて大丈夫ですよ。」
◼️お客様◼️
「…。」
無言で進めようとされる
◼️ヘルパー◼️
どこまで、という事を線引きするのはおかしいか。
「では、宜しくお願いします」
朝食準備を再開する
戻ると、防水シーツがたたまれ、脇に置いてあり、その横のタオルケットをたたもうとされている。
◼️ヘルパー◼️
近づいて(視線に入る様に)
「お客様、有り難うございました。朝食の準備が出来ました。手を洗いにいらして下さい。」
◼️お客様◼️
「…」
熱心にたたまれている。
◼️ヘルパー◼️
「お客様、終わりにして頂いて大丈夫です。ご飯にしましょう。」
◼️お客様◼️
端を何度も合わせてたたもうとされている。なかなか合わないご様子。
◼️ヘルパー◼️
こういう時こそ、言葉かけ!トマトがお好きだから…。
「今日の朝食は、トマトがありますよ、食べませんか?」
◼️お客様◼️
「…。」
こちらを見ようともせず、たたまれている。
◼️ヘルパー◼️
「私がたたみますから、休みましょうか?」
◼️お客様◼️
「…」
黙々とたたまれている。
◼️ヘルパー◼️
「素敵なお洋服を着ていらっしゃいますね、あちらの明るいところで見せて下さい!」
◼️お客様◼️
たたみなおしていらっしゃる。
私の反省
朝から自立支援は、私がわきまえないと度が過ぎる様だ。いつも衣類はたたんで頂いているが、すぐに終えていらっしゃる。今回は出だしで会話されたので、覚醒されていて、自由にされたくなったのかもしれない。たたむ事に時間を掛けていらっしゃる。
お疲れになるかもしれないし…。
お客様は耳を傾けて下さり、一生懸命取り組まれているのに、盛り込み過ぎてひとつひとつがせわしなかった。それに、いつもの生活リズムを壊してしまい、申し訳なかったです。時間が短い事はわかっているのだから、私が会話と自己選択、自立支援と盛り込み過ぎず、見極めてケアを進めなくてはならない。
お客様の一面を見せて頂いた事は良かったので活かせる様に考えてゆきたい。
本当にお客様は頑張っていらした…。
ケアの予定時間より15分程の時間オーバーでした。次のケアまで時間はありましたが…。
以上です。
記事をご覧下さっている皆様のほうが、お疲れなのではないでしょうか?
他のクリエイター様の記事をご覧になって、癒されて下さいませ!
皆様、どうも有り難うございました。
色々と未熟者で恐縮ですが、よろしければ、また宜しくお願い申し上げます。
ひかり
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