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みんなが乗れる枠を設計する

今日は「遊びを仕事にする」シリーズを書こうかな。

「遊びを仕事にするのが上手なイメージがある」という友人の言葉をきっかけに、とりとめのない仕事論を書き始めました。
まだ職業や業務の顔をしていない仕事

「遊び」というと、エンターテイメント色が強いですが、ここでの遊びは「職業」や「業務」ではないことすべてを含んでいます。真面目な顔つきのものもあれば、ふざけたものもあります。

産前産後の母親へのサポートを行う専門職「ドゥーラ」との関わりも、私の中では「職業」や「業務」におさまらない「仕事」と認識しています。
ドラえもん 話を聞いてそばにいて ひみつ道具は出さなくていい

日本ではまだ知られていない「ドゥーラ」とサポートの必要な女性が幸せな形で出会うには、どうしたらいいか。そう考えてはじめたのが、「Doula CAFE(ドゥーラ カフェ)」というミートアップイベントでした。

産前産後というのは、人生の中でも特別な瞬間です。身体も、社会的な立場も、生き方も、すべてが大きく変容する中で、不安な気持ちになったり、うまくいかないことがたくさん出てきます。

そんな時にサポートしてくれる人は、誰でもいいわけがありません。産前産後の知識があるといった、スキルや経験だけでもないはず。一緒にいるだけで陽気になる太陽のような人に力をもらう人もいれば、優しい光で包み込む月のような人に励まされる人もいます。要は、最も大切なのは相性だと思うのです。

じゃあ、どうすれば産前産後の女性と支援者(ドゥーラ)の幸せなマッチングができるかと考えた時に、実際に会ってみることがひとつの手だと思ったのです(アイディアと呼ぶほどのことでもない、ごく普通のことですが(笑))。中でも私がこだわったのは、サポート依頼を前提にするのではなく、一緒にお茶を飲みながらとりとめない話をする機会を創出すること。そんな思いから、「Doula CAFE(ドゥーラ カフェ)」をはじめました。

現役のドゥーラとして活躍する3人の仲間と一緒に、月に1回、手弁当ではじめたイベントだったので、地味な割に労力がかかりました(笑)。3人は売れっ子のドゥーラとして活躍するようになり、私たちの開催する「Doula CAFE(ドゥーラ カフェ)」は自然と役割を終えたのですが、その後も全国各地のドゥーラのみなさんが、自分たちの地域や想いに合う形で「Doula CAFE(ドゥーラ カフェ)」を開催するようになっていきました。

もし私たちが「Doula CAFE(ドゥーラ カフェ)」をはじめなくても、いずれは誰かが同じような活動をはじめていたと思います。でも、最初に「こういうやり方があるよ!」と枠や前例を用意したことで、やってみようと思う人は確実に増えたと思います。

こういった、「職業」でも「業務」でもない、まだなんの形もなくて思いだけがある中で、みんなが乗れる枠を設計する。そんな時、私は一番やりがいを感じるのかもしれません。

あ、この辺でいいことばかりじゃなく、リアリティのあることを言っておくと、こういうのはまったく儲かりませんから(笑)。でも最近は、こういうことに対価が発生するのはかなり後なのかも、という気がしています。お金ではない対価を受け取って、それを元手にこの先……何かいいことあるよね!きっと!!って信じています(笑)。

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