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【まんが少年日々記】62話 あかばな〜のしんあそび【コラム】

赤花を仏桑花(ぶっそうげ)という。

墓の周辺などに多く植えられ、年中、赤い花を咲かせている。
自宅の敷地内にはあまり植えたりしない。
なんせ、仏桑花(ぶっそうげ)ですからね。

なに「昔からそうなのか」ってか。
なぜそうなのかは知らないが、そうなのよ。
ちと、あやふやな回答でごめん。

まんがに描いたように、赤花の花びらをひきちぎり、芯のところにある三角のとんがり部分を折って、肌にくっつけて遊んだ。
粘着質は薄いが肌にくっつき、角のようなので数くっつけて喜ぶといった、たわいのない遊びに興じていたんですね。

なに「花をむしるなんて、他に遊びがあるでしょう」ってか
なにかしら、遊びの対照がほしいのよ。怒っちゃ、いや〜ん。

赤花は、呪術的な感受性がもたらす死者への手向けとして、墓内や周辺に植えられたようですよ。
死して尚も敬う念には、敬服してしまいますね〜。

沖縄には、このように先祖祀りの風習や行為の数々が、各地域ごとに伝統として残り、後世へ受け継がれている。
現代的にみれば、なぜこんな事になるんだ。
なぜこれが必要なんだ面倒臭い習わしだ。
などなど、不可思議きわまりない事もあるが、疑問は鬼門。
謙虚で、粛々とやりとげなければならないのが伝統儀式。

なに「その手向けの赤花をむしり取るなんて」ってか。
大変な行為をしてしまったと、今更ながら詫びてますよ。

すこし悲しい気分にひたったら、鼻が赤くなってきたようだ。
今日はここらで、おひらきにしましょう。

では、ごきげんよう。九拝。




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次の更新は 63話の標準語版 です。
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ブログにも掲載してます。他の漫画もあるので良かったらみてなー( ´ ▽ ` )

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