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【まんが少年日々記】60話 ジーマーミー豆腐はまーさんどー【コラム】

甘い香りのジーマーミー(ピーナッツ)豆腐。

秋もヒンヤリする頃合いに来る。
頭にタライをのせたおばーやねーさんたちがすーじーぐゎー(脇道)へ姿を見せる。
遊んでいた子どもたちは、蜂の子を散らすように家へいっせいに戻って待機。
あははは。おおげさな。
呼び止められたおばーのタライには、茶碗の口元をビニールで覆い輪ゴムで止められたジーマーミー豆腐が鎮座する。
この垂涎の逸品を、かあちゃんに懇願する。
で、いつも一個しか買わない。
兄弟三人で一個。
そんな、ジーマーミー豆腐を長男、次男、三男の順で食す。
ふ〜長男としては、とても気をつかったもんだ。

なに「いい訳だな、まんがと違うぞー」ってか
激しい欲求から気分を正しきれないこともあるのよ。わかって。

帰省の折に、巷のスーパーや総菜屋さんに鎮座するジーマーミー豆腐を見つけてはにんまり。
で、求めて食すとピーナッツの甘い香りが薄いな〜。
と、妄想の挫折感をあじわう。
大量消費の生産がもたらした弊害なのか、ほのかな香りで誤魔化しているような。

なに「思い出の味は皆無って言うでしょう」ってか
以外にうんちくのある発言ではないの。そうそう、幻想なのね。

何故なんだと、一考。
たどりついた答えが、冷え過ぎによる味や香りへの影響がひどいということだ。
あの頃は、作って常温で運びその日に売り切るという商売だ。
作り立てこそが、きっと思い出の味なのだな〜。

今度の帰省には、豆腐屋の友人にたのんで朝早よに求めよう。
ゆし豆腐もほかほかのを食べよう。
きっと、ものすごくうまいぞー。
ああ〜豆腐の妄想がとまらない。
妄想をとめるなんぞ良い方法は無いのか。

なに「豆腐の角で頭をなぐれ」ってか
うまいことのたまう。

あおとがよろしいようで。
またのおこしを待ってます。




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次の更新は 61話の標準語版 です。
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ブログにも掲載してます。他の漫画もあるので良かったらみてなー( ´ ▽ ` )

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