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【まんが少年日々記】61話 バンセンの十手【コラム】

ちゃんばら時代劇に少年たちは夢中だ。

なんせ、少年まんがも時代劇ブームだった。

横山光輝の『伊賀の影丸』『赤影』や白土三平の『サスケ』など忍者ものにくびったけで、巷はちゃんばら大ブレークだった。

当然NHKの時代劇へ関心が動くのも然り。
大河ドラマや金曜時代劇の番組は熱烈歓迎で見逃さずにいた。
悪役たちとの殺陣(たて)をじっくり観てちゃんばらごっこで適当な模倣。

なに「こどもは教育番組じゃないのか」ってか
こどもは大人を真似て育つのよ。教育番組じゃないのね。
 
時代劇の市中見回り役のおかっぴきが持つ十手。
何やらツボにはまり創作意欲の情熱がうずく。

材木置き場のゴミ収集所に、材木をまとめて縛る鉄の薄いバンドがうち捨てられていた。
で、これで作ったらどーだろう、と作った。

おお〜鉄だから本物っぽくって、かっこいい〜ひゃっほー。

が、かあちゃんが危険な遊び道具を許すわけがない。
没収とバツの2本立てで、情熱は無残に打ち砕かれる。
あっけなく十手遊びと十手作りは禁止で終了。

なに「そんな身体を傷付ける遊びはあぶないだろー」ってか
安全、健全、健康的な遊びって何。

そんなこんなの当時を振返りつつ、近頃はYouTubeで、中村吉右衛門演じる鬼平犯科帳を堪能している。
因みに、なんの因果か妻の両親は剣道をたしなみ段持ちだ。
十手遊びは将来出会う人への伏線的だったのか。
遊びって、総じて何やら人生における神の仕掛けなのかもしれないさー。

 
なに「そうそう、ちゃんばらから剣道へ移行しろと神様のお達しだよ」ってか
あははは。規律正しいが苦手だからな〜、続かないでしょう。
なんか突っ込まれそーなのでここまで。

閑話休題。

では、また次のお話までごきげんよ〜。




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次の更新は 62話の標準語版 です。
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ブログにも掲載してます。他の漫画もあるので良かったらみてなー( ´ ▽ ` )

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