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その人らしく、最期まで。ケアマネ研修に参加して【終】

結局私たち介護従事者ができることは、その人がその人らしく、最期を迎えることができるようにできるだけサポートしていくということ。

利用者さんは
田舎で育った人もいれば、都会で育った人もいる。
農家さんだったり、先生だったり、主婦だったり、画家さんだったりと様々な職業の人がいる。
みんな、いろんな生い立ちだったり、立場だったり経験を重ねてきた。

その人たちが今後どう生きたいか、どんなことに楽しみを感じるか、どれだけ穏やかに過ごしていけるか、それをサポートしていくのが私たち介護従事者の仕事。

自分に利用者さんを合わさせようとする人や、自分のやり方を押し付けるのは間違っている。
まずできることは、話を聞くこと。一人一人にきちんと向き合うこと。
こちら側の都合や考えでケアをに決めるのではなくて、要望をしっかり聞いた上で、対応検討すること。アセスメントとモニタリングの繰り返しですね!
「とりあえず、話をきちんと聞きましょう」
とても大切なことだと思う。

研修で勉強した通りにできたらどれだけいいケアができるんだろう、こうしたいって!て心から思う。
尊厳を大切にしましょうってほぼ多床部屋だった現状から個室が増えたんじゃないのか、
ケアだって、利用者本位だったり、尊厳を大切に、最期まで…となったはずなのに、実際問題現実はどうなのでしょうか?

誰にでもできる仕事なんて言う人もいるけど(そういう人に限って多分すぐに逃げるけど)、誰でもできる仕事ではありません。
利用者さんを物のように扱う会社や職員は別として。

利用者さんのために真剣に関わってる人もたくさんいるんです。
接しやすい利用者さんばかりじゃないけれど、それでも工夫しながら対応しています。
たまにテレビで「介護職や保育士が少ないから働きに出かけれない」てコメントされてる方いるけれど、そういう方には介護士や保育士が増えるように、待遇や働く環境をぜひ理解していただけたらなと思います。
コメントを聞くたびに、質とか関係なく、とりあえず親も子どもも預かってくれるところがあればいいのかなと思うと少し心が痛みます。

研修に参加して思ったことは、みんながその人らしく最期を迎えるためには、職員、多職種の協力があってこそ。
そして介護業界と家族、社会全体の連携があってこそ。
だからこそ、介護業界の問題を他人事と思わないで欲しい。
今後もっと介護に対する理解の向上と、
真剣に考え働いている人や会社が、きちんと報われる業界、社会であって欲しい。やりがいをもって働ける環境であって欲しいと心から思いました。

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