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【想定内?想定外?】企業が発表し始めたウィズコロナの働き方とエリア経済への影響

こんにちは。中島です。

緊急事態宣言の解除が発表され、いくつかの企業のウィズコロナの働き方が発表されはじめました。ネット系(特に広告、メディア周り)を中心にいくつかピックアップして、その影響を考えてみます。

動きの早い企業の対応

まずサイバーエージェント。

要約しますと、
・リモートで大半が済むが、社風とのマッチを考え、オフィス回帰
・Zoom会議は機能するので、社内であっても無駄な移動が多い会議はオンライン
・月曜のみ全社週1リモート

サイバーエージェントは藤田社長というカリスマ創業者の元、会社へのロイヤリティが非常に高い社員が揃っていて、社風とのマッチ具合を最初に持ってくるあたりは流石ですね。

サイバーの社員さんとはサラリーマン時代にお仕事していたわけですが、あの超絶ポジティブ軍団があっさりリモートオンリーの働き方を飲むはずがありませんので、大変納得感があります。

余談ですが、僕は性格的にサイバーエージェントで楽しくやる自信は1ミリもありませんが、企業も社員も大変リスペクトしております!

つぎにオプト。

このワークデザイン手当は私どものようなコワーキングスペースはぜひあやかりたいものです。

個人的にはここで一番重要だと思うのは「ワークスタイル→ライフスタイル」だと思うんですね。

働き方が変われば住む場所が変わる。住む場所が変わればワークスタイルが変わる。ワークスタイルが変われば人生が変わる。

まさにthe KAIDAN fujisawa が思っていることと同じです。

一方で、サイバーエージェントのように、当面ライフスタイルを変えることを望んでいなさそうな若手イケイケ社員が多いところは都内ど真ん中でどんどん日本をリードして行ってもらいたい!

尚、リクルートもこんな感じのようです。
・9月末までリモート推奨
・会議、営業は可能な限りオンラインで
・オフィスの定員は50%

上の二つの企業と比べいまいちキレがないのはドメインの広さと創業者社長でないからというところでしょうか。

いずれにしてもどの企業も基本的には出社を減らしていく方向です。

ますます、今まで出社に使っていた時間やお金を、人生の何に使っていくのかという時代になっていくでしょう。

周辺経済が受ける影響

ここまでは当然想定されたことなのですが、このあと、こういった企業の周りの商圏のエコノミクスってどうなっていくんでしょうね。

サイバーエージェントの社員数は連結で5,000人超。全国に営業所がどれくらいあるかわかりませんが、仮に半分が渋谷にいるとして、サイバーエージェントの渋谷オフィスの近辺の飲食店は最大2,500人のランチおよび飲み会の機会を最大1/5失うわけです。

オプトの商圏は1,500人の2/5の600人に、リクルートにいたっては45,000人の1/2の20,000人以上(リクルートはグループが多すぎるので単純計算はできませんが)の費消機会が失われます。

日本で一番売上が多いという噂のサウスタワーのセブンイレブンも売上は50%(ランチ行かなくなって上がったりして、、、)、サウスタワーの下の飲食店の売上も50%。

そういうことが日本中いたるところで起こります。

丸の内の三菱グループや森ビルならともかく、各企業のトップは周辺経済のことまで考えていないでしょう。多分。

当然、商圏が4/5になったからといって、コストが4/5になって粗利がキープできるというとそんなわけはなく、家賃は当面4/5にならないし、減価償却費は変わらない。零細企業の業績もEBITDAで見るようになるのでしょうか、、、。

つまり、ビフォアコロナの頃に前提となっていたエコノミクスはすべて崩れ去ることになります。

個人的にはコロナショックは中小零細企業にとっては緊急事態宣言による一時的な休業のダメージよりも、中長期的にワークスタイル・ライフスタイルの変化することで、エリアエコノミクスの変化によるダメージの方が大きいのではないかと思っています。今お金を借りても焼け石に水になる可能性は高い。

そうすると、各エリアにおいて当然過酷な競争のもといろんなお店が淘汰されていくわけで、結果、そのエリアの魅力が落ち、そこにオフィスを構えている理由みたいなものもなくなっていくんじゃないかと思います。

こういう時に巨大ターミナルから崩れていくのか、再開発エリアから崩れていくのかはわかりませんが、いずれにしても中心部はますます資本力の勝負という話になりそうな気配。

”最高”を求めよう

こういう誰も知らない不確実性がますます高まった世界になる以上、"最適解"は誰にもわからないわけで、それぞれにとって"最高解"を求めた方がいいのではという論調が出てくるのもまぁ当然です。

話が長大になってしまいましたが、the KAIDAN fujisawa は常に”最高解”を求めて運営していけるよう心がけたいと思います。

中島





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