カッコいいについて考える。
先日、佐渡島庸平さんの会社、コルクへ漫画の持ち込みへ行ってきた。
2002年に講談社に入社し、週刊モーニング編集部に所属。『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、作家のエージェント会社、コルクを設立。
漫画界の新時代を築こうとしてる、一言でいうとめっちゃ面白い編集さんだ。
そんな彼に意見を求めたくて、アポイントを取った。
手渡したのはスマホ1台。
机の向かい側で佐渡島さんはこう言った。
「いいねぇ。その軽さ。」
ボクの漫画は全てネット上にある。生原稿を手渡す必要はない。
そのスタイルを好意的に受け入れる佐渡島さん。
そんな彼に漫画と、ボク自身の活動(主にTwitter)を見てもらい、感想を伺うと、
返ってきたのは予想もつかない言葉だった。
「カッコよくなろうよ。」
…?
以前、佐渡島さんのこんな記事を読んだ記憶が甦った。
記事を要約すると、
人は、「カッコいい」ものに憧れるし、「カッコいい」は記憶に残る。
いつの時代、どの業界も、実力うんぬんより「カッコいい」人が時代を作ってきた。
だからこれからは、面白いもの、役立つ情報よりも、「カッコいい」をデザインできた人が生き残る。
といった内容だ。
なるほど。さすがは佐渡島さん。
これからの漫画家にも、「カッコいい」をデザインする必要がある。
ボクの「カッコいい」とは何か
…。
打ち合わせの場では答えがでなかった。
✳︎
以降ボクは、自分の「カッコいい」についてひたすら考えた。
「カッコいい」の価値観は人によってさまざまだ。
ボクにはボクのカッコいいがあるはず。
しかし、普段から意識していることではないので
急に問われても出てこない。
ボクのカッコいいを知るには、
まず、ボクが誰をカッコいいと思うかを考える必要がある。
その上で、その人のどこがカッコいいと思うかをピックアップすることで、
自分がなにを「カッコいい」と感じるかがわかる。
と、そう思った。
誰の、どこを、カッコいいと感じるか。
ボクがカッコいいと思う人を何人か上げていくと、
いくつかの共通点が浮かび上がってきた。
・夢を持っている
・何かに挑戦している
・弱みをさらけ出している
・諦めない
この共通点が、ボクの思う「カッコいい」ということになった。
もっと深掘りしていくと、もっと出てくるのだろうが、今回はこのくらいで
残りは活動の途中で見つけていくことにする。
自分の「カッコいい」がわかれば、
あとは活動に実装していくだけだ。
魅力的な漫画家になるために、
ボクはボクの「カッコいい」をデザインしていく。
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