解場繭砥

解場繭砥(かいば・まゆと)小説を書く人。主にKindle・文学フリマ・コミティアで活動…

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解場繭砥(かいば・まゆと)小説を書く人。主にKindle・文学フリマ・コミティアで活動。 人間関係のねじれたSFを得意とする。食うための職業はIT屋さんの理系作家。

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コロナ厳しき折、皆様いかがお過ごしで…などと目下最大の社会問題を時候の挨拶かのように組み入れる手法はどうですか、などと言い出すぐらいには文章表現に迷いが生じています。解場です。 オンライン即売会ですコミケと文学フリマ東京が中止になり、あまりにも妥当な判断ではありますがふて腐れていた(ATOKが「不貞腐れて」を変換しないことに驚いています、こんな漢字を使う人間はもうじじいということですか)ところ、オンライン即売会イベントが開かれると知り、まあびっくり。 印刷所支援のため印刷し

    • 科学ニュースSF(2):脳と壁

      科学ニュースSFの第二弾です。思わせぶりなタイトルをつけるというのも必要だなぁと無い脳を絞っています。 脳と壁 死者の脳をスキャンし、ニューロンの接続網をそのまま記録して、生きた脳細胞として再現する技術がついに完成したので、僕はそれで起業し、巨万の富を得た。犯罪捜査には大変に役に立ったし、死者を諦めきれない人が死者を蘇らせる事例については倫理的な問題が追及され、バッシングにもあったが、それを耐え抜き、結局僕は長者となったのだ。  そして僕は、二六〇〇年前の脳を手に入れた。

      • 科学ニュースSF(1):ワタクシは蚊でございます

         いやしくもSF作家を名乗っておりますので、科学系のニュースを元にした掌編を書く、という試みを始めてみました。  一応理系の大学も出たことは出たので、修論などどうにも甘すぎる作りのものをお情けで通していただき卒業したことなど、卒業後数年間は頻繁に修論をやり直す夢を見続けたりしました。そういう学生時代を、モラトリアムだった、と腐すのも嫌だなあと思って。  というわけで、第一弾は以下の作品です。作品を先に、ニュースを後に出してみますが、この順序はのちのち変えてゆくかもしれません

        • 次回NovelJam参加を迷っている方へ

          はじめに この記事のタイトルは作為的である。  なぜこんなタイトルをつけることになったか。それこそが今回NovelJamに著者枠参加して得た大きなものであると思う。 ここに書いてあること  NovelJamに何を考え参戦して、実際には何を得たか。  だったら「参戦記」でいいじゃん。いやいや。 次世代に説教めいたことを書く気はない  だったらなんでこんな題名にしたかは最後に書く。 NovelJamって何? という方への参考リンク: https://www.novelja

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          NovelJam個人としてのまとめ記事を書きます

          今週末あたり(12/7-12/8付近)にノベルジャムの個人まとめ記事を書く予定

          NovelJam個人としてのまとめ記事を書きます

          なぜ成功者は「フレンドオブフレンドプロジェクト」を読むのか

           「フレンドオブフレンドプロジェクト」という小説が最近発売された。 この作品を読んだ人々は、あらゆる分野で成功を収めているという情報を入手した。事実なら、わずか330円という価格で成功が期待できる、極めてコストパフォーマンスの高い投資ということになる。  筆者は、この事実を検証するためアマゾンの奥地へ飛んだ。アマゾンというのは比喩ではない。本当にこの小説はアマゾンに存在する。以下が証拠である。  実際にこの小説を読んだという人物に接触した。  小説家、K.M.と名乗ってい

          なぜ成功者は「フレンドオブフレンドプロジェクト」を読むのか

          細川です、衝撃の事実に気づきました

           「フレンドオブフレンド」開発者のひとりの細川です。私は作中で腐女子であることを明かしましたが、他三人の開発メンバのうち二人の挙動が気になっておりました。  そこで資料を綿密に調べ上げた結果、高橋さんと大井さんは愛し合っているという結論に達しました。  以下が関連資料です。これを元に説明を行います。  まず、イノベーション研修の一日目をご覧下さい。  大井さん視点で高橋さんを「研修に希望を感じているらしい」とあります。今までの描写で大井さんは全く希望を感じていないことが

          細川です、衝撃の事実に気づきました

          高橋です、発表資料を共有します

          皆様、昨日とおとといはノベルジャムというのがあったそうですが、我々は同じ時間、ずっと本イノベーション研修にて議論を重ね、ついに発表の日を迎えました。以下の資料をご覧下さい。 本件の詳細情報につきましては、以下から入手が可能です。

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          NovelJamオリエンテーションに行ってきました

           感想など書くべきかも知れませんが、著者として編集様に自分を売り込まなくてはいけません。  というわけで、最も効果的なのは、帰り道や帰宅後などの時間を使って、実際に即興小説を書いて文章を見て貰うことだと考えます。  そこで体験記風の即興小説を書きました。もちろん小説なので、盛大にフェイクが入っています。ですが、正真正銘、何の準備もなく、オリエンテーションが終わってから書き始めたものです。 SHIBUYAオリエンテーション 自称小説家Kがその街に降り立った時に感じたのはまず目

          NovelJamオリエンテーションに行ってきました

          解場繭砥 ポートフォリオ

          解場繭砥(かいば・まゆと)小説を書く人。主にKindle・文学フリマ・コミティアで活動。 人間関係のねじれたSFを得意とする。食うための職業はIT屋さんの理系作家。 代表作紹介愛を造る  意識不明者と意思疎通する装置を軸に、人の意思とは、存在とは何かを問いかける本格SF。 かわいそうなせかいとかわいそうなゆうしゃ。  小学生たちのオンラインゲームと学校が交錯する世界で、大人に引けを取らない骨肉の人間関係。 『非愛同盟』謹製『愛の狩人』  何の気なしにネットで呟いた言葉が

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