タグラグビーから得た学び -生活やビジネスのヒント- ②目標設定とコンセプト


【チームでどこへ向かうのか】
目的が決まれば次に目標を考える。目標とはゴールだ。限られた時間や人材でどこに向かうのかを決めることは努力するための指針になるし、何より「何をしないか」が決まる。選択肢が多いことはいいことだが、反面選ぶという行為は大変なのだ。目的と目標設定で優先順位を決めればやるべきことに資源を投入できる。
ゴールの立て方で大切なことは4つあると本で読んだことがある。SMACと呼ばれる4つの視点だ。
①    Specific(具体的)  誰から見ても成功の基準が同じであること
②    Measurable(計測可能な) 成功の形が明確であること
③    Achievable(達成可能な) 達成できる可能性があること
④    Consistent(目的と一貫した) なぜやるかの答えになっていること
フレームや型は強力だが、導入することが目的ではない。なぜ使うのかが大切だ。だからこそ、このフレームを使うことによって「だれの目から見ても正解が同じで目指したいと思う」目標であるか=ゴール設定は正しいのかの自分たちで確認のために使うといい。もし、あなたが何かの目標があるのなら、この4つの点が網羅されているのかぜひ考えてみてほしい。

【どう達成するのか】
目標が設定できれば、次は達成手法を考える。例えるなら旅行先が決まり、交通手段を考える段階だ。
ここで大切なのは「コンセプト」という概念だ。コンセプトというのは「チームでどのように目標を達成するか」の理想である。言い換えればチームカラーである。
コンセプトがあるのとないのではチームの成長速度が大きく変わってくる。チームスポーツである以上、同じ目的、目標でも達成の仕方は一人一人異なることもあるのだ。アタック重視なのか、ディフェンス重視なのか、パスを多用するのか、個人のスキルで対応するのか。これは人である以上自然なことである。大切なのは、「何をやるのかを決めるが、どうやるのかは決めないこと」だ。がちがちに決めれば測定可能かもしれないが、同時に個性が失われる。これは相対的なスポーツなのだから、1つの強みを伸ばせば必ず勝てるというようなものではない。相対的なものには選択肢が多い方が有利だ。じゃんけんでグーしか出せないことより、3つ出せた方が良い。
大切なのは、自分たちが「何をすることで目標を達成するのか」である。

あなたはチームで、あるいはどのようなスタイルで目標を達成したいのだろうか。
きっとそれが見定まればやるべきことが見つかり、進むべき道が見えてくるだろう。

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