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夏風/紅すずめ
2023年7月16日 14:53
遠くで携帯の通知音が鳴る私は手にしたタオルをゆっくりたたみ少し息を整え、携帯をとる彼からの返信はいつも優しい私はそれが欲しくて甘える見えない糸で繋がれていると少女のように信じ、想いを綴る信じる?配慮された優しさ…突然、暗雲が立ち込め携帯からこちらを恨む目が見えるそれは写鏡なのだろう私は、張り巡らされた蜘蛛の糸にかかった蝶なのかもしれないそれならば、それもいい…この夢心地
2023年7月9日 15:26
いつだって微妙なバランスどっち揺れても不正解?答えないままとるバランスに意味を下さい振れ幅は風のバランスや雲のバランス星のバランス月のバランスだって影響するだろう。星が泣く夜は雲が隠してくれる風が沈む日は星の仄かな光が風を包むそんな風にしてバランスをとりながら世界はまわる中心点に行き着くことができるのだろうかバランス取ることに疲れてしまわないだろうか
2023年7月8日 09:27
君の星私の風ひとりなのにふっと君を感じていたから寂寥がいつでも漂う夜の海怖くなかった触れた指先の夢…涙が流れる泣いている嘆きでもなく喪失でもなく澄んだ涙は君がくれた優しさこんなに静かに哀しみをこんなに静かに受けとめる夜の海ひとりとて身をまかせ漂える…それぞれの痛みや哀しみ叶わぬ想いもともに星に流してゆらりと揺蕩う夢をみたひとりとて揺蕩う
2023年7月6日 19:42
澄んだ哀しみ抱えて七夕の日に君だけを思うただ君だけを思う波の音に消されてしまっても星の瞬きのむこう君だけを思う言えない言葉は秘すればいい…秘めた重さは知っているから天の川ただ君だけを思う。
2023年7月5日 20:54
ある夢の中街灯に出会ったぽつりと淡く深夜にふさわしい街灯だった街灯は一冊の詩集を差し出した街灯と同じように淡くそっと灯る詩集だった私は大切に受け取り今は寝室を灯してくれている急いる気持ちを抑え毎夜1ページをあじわうその詩集は星物語感傷を帯びた文字が 優しい眠りに誘うこの詩集の最後のページを閉じたなら私はどこで目醒めるのだろう夢に誘う君がいるといい
2023年7月4日 21:43
その泉の清らかな冷たい視線その尖塔の響き渡る鐘の溜息空の蒼?遠くの稜線の指でなぞる快楽山羊はいつまでも草を喰む花の咲き乱れる哀しさ罪にむかう夢追い人誰の為に泣こう祈りは街の朝露に潜む人気のない駅舎のその標となる続く線路の隠れ人愛が見えないカウベルの嘆きに飽きたからつらつらと登る白い坂道の連なるオレンジの橙に裏切りを授けた振り向いた静かな風景
2023年7月3日 20:05
草原が青い炎に揺らめいている覚悟でなく衝動だった ごめんごめん…もう動かない風車 大好きな楠木暖かい洞ごめんごめんね僕はずっと透き通る世界に抱かれていたのだこの痛みは通過儀式だけど僕は呆然とした朝に衝動の炎を焚べてしまったそれが正しい行いであるといつか納得するのだろう覚悟に逃げたのは僕だ僕はもう僕でしかなく五月の頃若葉が芽吹くこの草原に舞