見出し画像

夜の海

君の星

私の風

ひとりなのに
ふっと君を感じていたから
寂寥がいつでも漂う夜の海
怖くなかった

触れた指先の夢…

涙が流れる
泣いている
嘆きでもなく
喪失でもなく
澄んだ涙は君がくれた優しさ
こんなに静かに哀しみを
こんなに静かに受けとめる

夜の海
ひとりとて
身をまかせ
漂える…

それぞれの痛みや哀しみ
叶わぬ想いも
ともに星に流して
ゆらりと
揺蕩う夢をみた

ひとりとて
揺蕩うことは
できること
教えてくれて
君はいない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?