見出し画像

街灯の詩集

ある夢の中
街灯に出会った
ぽつりと淡く
深夜にふさわしい街灯だった
街灯は一冊の詩集を差し出した
街灯と同じように
淡くそっと灯る詩集だった
私は大切に受け取り
今は寝室を灯してくれている
急いる気持ちを抑え
毎夜1ページをあじわう
その詩集は星物語
感傷を帯びた文字が 
優しい眠りに誘う
この詩集の最後のページを閉じたなら
私はどこで目醒めるのだろう
夢に誘う君がいるといい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?