魂が奮い立つ名曲「This Is Me」
なんて力強い言葉だろう。
なんてシンプルで素晴らしい言葉だろう。
すべての聴く人を肯定する、なんて優しい言葉だろう。
「これが私」
私はこの曲を相当数リピートで聴いているが、それでも未だに胸は高鳴り、目頭が熱くなり、背筋が伸びる。
魂が奮える。
こうとしか表現できない。
とにかく聴いてほしい。きっと刺さる。
私は英語が得意ではないし、和訳を見るまで歌詞の意味はわからなかった。もともとは「グレイテスト・ショーマン」という素晴らしいミュージカル映画の中の1曲なのだが、この動画でこの曲を知り、この曲から映画を知るルートを辿った私には、動画を観る際に事前に知っていた情報は0だった。
それでも刺さった。
圧倒的な熱量で、とんでもない生命力を持つこの曲は、なんだかわけもわからぬまま私の胸を貫いた。
この映像に至るまでの展開も、キャラの背景もよくわからないまま、なんだか髭を生やしてる女性と「ThisIsMe」のタイトルで興味を惹かれてなんとなく観た状態で、それでも私は泣いていた。
曲とこの映像の持つパワーだけで、私の涙腺は見事にぶっ壊れた。
きっとこの歌っている人達は世界に弾かれていたんだ。今も戦っているんだ。そしてそれでも、高らかに言っているんだ。
「これが私だ」って。
歌詞の意味がわからない私は、映像から察する情報だけでこれだけをなんとか理解した。
そして、すぐにGoogle先生に歌詞を聞いた。
そしたら嗚咽が出た。
またも魂が奮えた。総毛立つというのはこのことか!というくらい鳥肌を立たせながら、私はこの怒涛の感動の波にやみつきになっていた。
私はGoogle先生に懇願した。
もっとだ!もっとこの素晴らしい曲のあれこれを教えておくれ!!と。
そしたらさすがGoogle先生はわかってくれている。
凄いのをお出しされた。
ここで歌詞を書くよりも、この素晴らしいワークショップセッションの動画を観てほしい。映画グレイテストショーマンの制作始動前の段階で、この曲を歌うキアラ・セトルさんが初めて生歌を披露した時を幸運にも撮影していた動画だ。
歌詞もここに書いてある。この素晴らしい臨場感と共に味わう方がきっといい。
これを観た私はもはや当然のように魂が奮えた。
水と食糧が必須なように、
睡眠が必要不可欠であるように、
私にはこの歌が必要だった。
「私はそんなに良いとは思わなかった」そういう人も勿論いるだろう。全然構わない。まさしくそういう人を肯定する曲なのだ。
100人中99人がこの曲をいいと言っていても、私は他の曲の方が好きだなと思ったならそれでいい。
「これが私」だと思えるあなたが素晴らしい。
そういう曲だから大好きなのだ。
この歌を知れた時の「ああ、もうこれで自分は大丈夫だ」の感覚は忘れられない。
大傑作の物語に出会った時のように、
人から何気ない肯定を貰った時のように、
この曲は、聴いた人すべてにとっての背骨の一つになってくれる。
必ず訪れる食いしばる必要のある人生の局面の要所要所において、その人を奮い立たせる背骨になってくれる。
だってこの曲を聴いた私達は知っているのだ。
「これが私だ」と。
優しく、高らかに、力強く存在を肯定してくれる世紀の名曲。
「This Is Me」を知っているのだ。
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