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ファンレター

田中青紗さんのnoteに出会えたのはきっと必然でした。

note創作大賞の中間結発表があり、その中から
『今夜、ご自愛させていただきます。』という
素敵なタイトルと
色づかいのかわいい絵、
そして田中青紗さんの素敵なアイコンに惹かれ
辿り着きました。


作品を読んでみるとその完成度の高さと私好みの雰囲気に感動しました。この感覚は作家古内一絵さんの「マカン・マラン」に出会った時に似ています。

「こんなに暖かい作品がnoteで読めるんだ!見つけてしまった!お金払わずに読めてしまうなんて申し訳ないくらい!」

気に入った作家さんを見つけるといつも関連作品を読みたくなるのですが
田中青紗さんはすでに多くの作品をnoteで掲載されていて
楽しみがいつまでも続くようでとっても嬉しいです。

友人のとの待ち合わせの際
LINEで「ごめん、30分遅れる!」と連絡が来ると
「ラッキー!青紗さんの作品読もっ!」となり

寝れない夜には布団の中でゆっくり読んでいます。

寝る前に読むと素敵な夢が見れそうな
温かいキャラクター達に出会える作品がとても多いです。



連載小説「今夜、ご自愛させていただきます。」は
現在第5話まで公開されていますが、
その中でも私のお気に入りは第3話のお月さまのお話です。


東京には「仕方がない」が多い。
信号も多くてランニングはしにくいし、
駐車場は狭いし、星は見えない。
でもこのお話に出てくる星好きのお隣さんは
星が見えないなら月を楽しむ人でした。
東京に来たからこそ月を好きになれたと。


考え方ひとつで心の温度はこんなにも変わるんですね。


東京の「仕方ない」を東京だからこそに変えられる心は美しいなと思いました。

私も月が好きです。
満月だと嬉しくなり
新月だと寂しく感じ
少し欠けている姿を見るとお月さまが笑っていると
うっとりします。

私は生まれも育ちも都会、両親の実家も都内なので
夜になると真っ暗になる故郷はありません。

星は、流星群が流れてくるぞ、というニュースがある時にしか見ようとしていませんでした。

自分の月好きは自分の育った場所が関係していたのかなと
読みながら思っていました。


東京育ちだから星の綺麗さを身近に感じれていない。
いいえ、きっとお隣さんなら
東京だからこそ月が好きになれたと言ってくれる気がします。

そんなことを最近月を見上げると思っています。



私は今社内の人材育成の仕事をしています。
女性のキャリアアップを進めるよう上からは言われますが
社内の女性からは
ロールモデルがいないからキャリアアップの想像がつかない
との声が上がっています。

ロールモデルが身近にいるのかいないのか
その違いが与える安心感は大きく違うな、と田中青紗さんの存在で
よく分かりました。

私も小説が書きたい。
その目標に田中青紗さんの存在がいます。
まだまだ足元にも及びませんが、青紗さんを追いかけて私も言葉を紡いでいければと思っています。

そして私も誰かのロールモデルになれたら…
そこまでは欲張らないようにします。



人生で初めてのファンレターになりました。

田中青紗さん、
いつもステキなエッセイと小説ありがとうございます。

青紗さんの作品と等身大のエッセイを読み
気持ちが溢れてきたのでnoteに残させていただきました。

「今夜、ご自愛させていただきます。」は私の中で大切な物語となっています。

今回勝手に想いを綴らせていただきましたが
これからも青紗さんの作品を楽しみにしています。


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