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30万人を超えの応募を頂いてきた社長の私が、面接で見るポイント

初めて起業してから23年が経ち、 社長人生もそれなりの歴になってきた。
起業する前も人事の仕事をしていた時期があった。
でも、面接で重視するポイントは一貫している。

前に起業したトレンダーズは、メディアにたくさん取り上げられたこともあり、
当時、新卒採用では毎年5万人もの応募があった。
巷では「女子アナになるか、トレンダーズに入るか」と言われていたくらい女子の人気があったと思われる。

それだけ応募があれば、容姿端麗な子も頭脳明晰な子もたくさんいる。
そんな最強の女子が並ぶなかで、一体だれを採用するか。

当時の、私が一番重視していたのは「根性」。「野心」。

営業で成果を出すために最も必要なのは、美しい容姿でも賢い頭脳でもなく、
負けず嫌いな根性だと思ったから。
「今時、根性なんて古臭い」
と思う人もいるだろう。
でも、やっぱり成果を出し輝ける人には根性が宿っているし、それは採用する側にも伝わる。

そう思ったのには、もちろん理由がある。
私が起業し、当時女性最年少で上場を果たし、2社目を起業して波乱万丈な社長人生を歩み続けられているのは、根性のおかげだからだ。
根性(と周囲の助け)が、私をここまで導いてくれた。

■「女性は活躍できない」と言われた就活

私が就活したのはもう30年近く前。最初に志していたのは大手広告代理店だ。

期待に胸を膨らませて行ったOB訪問で「女性は活躍できないよ」と言われ、愕然とした。
「え、でも、ストッキングの広告を作るなら、履いている女性が作ったほうが伝わると思うんですけど」
「そんなの綺麗ごとだよ。どんな広告だって、男性中心で作ってるんだから」

OG訪問もしたかったけど、その言葉の通り、当時女性はほとんど採用されていなかった。
かろうじて採用されていたのはビッグスポンサーの娘や英語ペラペラの帰国子女など、私にとっては異次元の存在ばかり。
ちょっといい学歴を持っているだけの私じゃ、足元にも及ばなかった。

面接も圧迫面接が多かった。
趣味の欄に「サウナ」と書いたら「これ、ウケ狙ってるの?」と失笑された。

それでも出身校の名簿を漁り、OB・OG訪問は100人以上した。
そのおかげで大手からも何社か内定を得ることができたが、最終的に選んだのはリクルート。
担当者に、これまでの面接で「女性だから」とあしらわれたことを相談したら
「リクルートには、男女の区別はあるけど差別はないよ」
「重い荷物は持ってあげるけど、責任の重さは一緒だから」

と言われ、ここだ!、と思った。

年次にかかわらず「どれだけ自分が決めた成果にコミットするか」が問われるオープンな働き方に惹かれた。
そこに性別は関係ない。男だろうと女だろうと、働いて成果を出せばいいのだ。
ビッグスポンサーの娘じゃなくても、帰国子女じゃなくても、根性を持って働きさえすれば評価される。成長できる。
事実、リクルートでの経験は社会人としての基礎力を飛躍的に伸ばしてくれて、私の土台になっている。こうして起業して会社を成長させられたのも、当時の経験あってのことだ。

(入社後もひたすら根性を持って行動したおかげでたくさん成長する機会に恵まれたが、長くなるのでまた次の機会に)

■面接では何を見ているか?

面接で重視しているポイントは2つある。
まず「今まで何かに勝ってきた経験があるか」。「一番になった」という実績だ。

新卒採用であっても中途採用であっても、そこは変わらない。学生でも、何か経験かしらの実績を作れる。
というのも、何かしらで勝とうとする根性がない人はすぐに辞めてしまうからだ。
辞めなかったとしても、いつしか会社に居心地の良さを求め、働いて何かしらの成果を出すはずの会社が、通って何かを受け取るだけの学校になってしまう。
ただ時間を浪費するだけで、会社にも本人にも、何も残らない。

私の場合は、大学生時代に打ち込んでいたスカッシュで大学でいちばんになり、全日本大会に出場するまでになった。

ちょっとマイナーな競技かもしれないけど、一番は一番だ。
「一番になった人」という強い印象が生まれ、面接官も「へえ」と興味を示してくれる。

リクルートに入社したばかりの新卒時代は「死ぬ気で戦ってきます!」という気概で毎日死ぬほど行動し、新人研修の名刺獲得競争では関東1位になった。

何者かになるには覚えてもらわないといけない。
人より輝きたいなら「へえ」と思われる実績が必要だ。

今あなたに誇れる実績がないのなら、そして何者かになりたいなら、
まず、何かしらで一番になることをおすすめする。
特にスキルや経験を持たない学生や新卒こそ、根性だけで一番になれるチャンスがたくさんある。

もう1つ重視しているのは、目標だ。
学生であっても「どこに人生の目標があるか」を問う。

目標があり、それが会社のビジョンとマッチしていれば、お互いに成長していける。
その人自身に苦しいことがあったときや、事業が伸び悩んだときも
「でも私は今の仕事の価値を信じている」
と思えるから、踏ん張れる。
キッズラインには「女性が活躍する社会を作りたい」というビジョンがあり、それに共感して入社してくる社員ばかりだ。
立ち上げ当初は私の家にみんなが集まって働いているような状況だったけど、みんな同じ方向を向いていたから一丸となって働けたし、今の状態まで成長できた。

でも目標がない人はお互いの利害が一致せず、会社からしても扱いにくい。
働く理由が「ストックオプションがほしいだけ」「固定給が欲しいだけ」「居場所が欲しいだけ」といったものになりがちで、成長を期待できない。本人もキャリアにとってもプラスにならない。

ただ「根性を持て」と言うのは乱暴なアドバイスかもしれない。
ピンとこない人は、まず人生の目標を持とう。
その揺るがない目標こそ、何があっても踏ん張る根性の源泉になる。
自分の目標が見つからなくても、共感できるビジョンを持つ会社を探せばいい。
心から会社のビジョンに共感できれば、それが原動力になる。


それから、現在キッズラインで働くことに興味がある「マーケティング」に強みがある方は、私かマーケの役員か人事などで30分zoom面談を行なっていますの、
気軽に面談しましょう!

続きはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSchiLJzE10uMIYPrCLN2JXfgxszVijBSNKFB2g0WaKeghbGow/viewform

私の就活や転職について、新R25チャンネルで詳しく話しているので、よかったらぜひ。
【就活で「女性は活躍できない」/ジョブホッパーで「コンプレックスの塊」/病児介護経験からキッズライン創業】女性起業家のパイオニア・経沢香保子のリアルキャリア #キャリ凸


みなさんがもっと自分らしく、自由に生きられますように。
今日も心のおしぼり、届けます。


(編集:秋カヲリ星天出版

てんちむさんの無期限活動休止本を書いた女性社長さんの出版社です

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