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ププ、ジュジュ、ペペのおくりもの

青空が 広がる日曜日、今日はお父さんに 「ありがとう」をつたえる日。
ププ、ジュジュ、ぺぺの3兄弟も 朝からひそひそと 何かたくらんでいるようです。
1番上のお兄ちゃんのププは、のんびりマイペース、お花がすき。
2番目のお兄ちゃんのジュジュは、何でもじぶんで作る、工作がとくい。
3番目の末っ子ペペは、いつでもどこでも 本をよむかしこい子。

「ぼくは きれいなお花を さがしに行ってくる!あとでねー」とププは、原っぱへ 出かけて行きました。
ジュジュは「ぼくは、とりの家をつくるんだ。お父さん、鳥がすきだから」そういって、ジュジュも 木をひろいに森へ行きました。
ペペは、「ぼくは、お父さんに お手がみをかく!」と言って、家にのこりました。

原っぱへ 出かけて行った ププ、川の近くで かわいいきいろのお花を 見つけました。「わあ、きれい!」と ププがつもうとすると、花のかげから 小さな小さなようせいが でてきて、「その花を つまないで」と言いました。ププが りゆうを聞くと、「この花は わたしのお家なの」と言う ようせい。「それじゃあ つんだらかわいそうだ。きみ、きれいな花がさくばしょ、しってる?」そうププが ようせいに たずねると、「もちろん!」と言って、ふわりととびあがり、ププをその場所へ あんないしてくれました。

ようせいが 連れて行ってくれた お花畑は、きれいなきいろと おれんじの お花があたりいちめんに ひろがり、それはそれは みごとなものです。ププは、「お父さんを ここへつれてこよう!」ときめて、かけあしで家へ戻っていきます。

そのころ、森へ木をひろいに行った ジュジュは、たくさんのこえだを 両手いっぱいにかかえ、家にかえってきたところ。とんかちを手に、とんとん とんとん、ことりの家を作っています。

ジュジュが家の外で、ことりの家づくりを していると、上から まるまった紙くずが 落ちてきました。見上げると、また、2かいのまどから ぽーんと紙くずが とびだしてきます。どうやら、2かいの子どもべやで、ペペがてがみを かいているようです。「まったく、ちゃんとゴミ箱に すてればいいのに」といいながら、ジュジュは とんかちを とんとんとんと くぎをうちつけます。

そして、紙くずをまどから ほうりなげていたぺぺ。つくえの上にも 紙くずがいっぱいです。「えーと、えーと」とおでこを こつこつとたたきながら、いっしょうけんめい てがみをかいています。 「そうだ!」といって、ぺぺは「いつも、ぼくたちのために、おしごとがんばってくれて ありがとう。たくさんあそんでくれて ありがとう」とかきました。まんぞくげに てがみを見ていたペペが まどの外をみると、ププがスキップするような足どりで 向かってきていました。

「みんな、すごいんだ、とってもきれいなばしょがあるんだ!いまから行こう!」と ププが大きな声で 言うと、できあがった ことりの家をもったジュジュ、きれいなそらいろのふうとうをもったぺぺが やってきます。「おとうさん、おかあさんも、早く早く!」とププがよぶと、家の中からでてきた おとうさんとおかあさん。

はりきるププをせんとうに、みんなで歩いていくと、ようせいの教えてくれた、あの美しい お花畑にでました。

「これはすばらしい!」と びっくりしているお父さんに、3兄弟は「お父さん、いつもありがとう!」とジュジュは ことりの家を、ペペは てがみをわたします。おとうさんは、おおよろこびしてププ、ジュジュ、ペペの頭をなでなでして、3人をぎゅーっとだきしめました。おかあさんは、にこにことそのようすを見ていて、「とってもしあわせね、おとうさん」と言うと、「ほんとうに、なんてしあわせな一日だろう!」と おとうさんも にっこりえがおになりました。


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