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隣のとなりの席の神

高校一年生の時、一年一組で一人異様なオーラを放っている友達がいた。髪がくるくるしていて長くて、瞳がとても落ち着いている。話し方も独特。ただしめちゃくちゃに頭がいい。

いつからか、その子はクラスのみんなから神と呼ばれるようになっていた。
勉強ができるからという理由じゃなくて、放ってるオーラが神。いやこれまじなんですって。笑

私は神の事が気になって気になって仕方なかった。神のオーラゆえ、あまり神に近づく人はいなかったように思う。だから神は私が近づいてきたことが不思議だと言っていた。
私にとっては何も不思議じゃなかった。神のことが知りたくてたまらなかった。そのオーラは、眼差しは、いったいどこで手に入れたの?なにそれ?ってね、笑

神とは、みんなが帰った教室でよく話した。
なんか、字面で見るとやばいな。笑
実在する普通の女子高生なんだけどね。


神とはよく魂について話していた。
死生観についても話した。
この世の物質的なものについても話した。

神は見た目に興味がないらしい。むしろ、どんな見た目であっても近づいてくる人が本物だと言っていた。
死んだらなにが残るかなんかわからないから、私は魂を生きると言っていた。
神は写真を買わなかった。心の目の方が信頼できると言っていた。

神だと思った。

私の人生では、この神との出会いが今でもきらめく瞬間がある。
そういうとなんかカッコよすぎるけど、普通に思い出す。

私は神に、見た目じゃなくて、ものも関係ない、魂が行き交うようなコミュニケーションで人の役に立ちたいんだと、当時から言葉にして話していた。

神はいいですね、って言ってくれた。
なぜか敬語www
いやそうなんですよ、神って敬語使いがちなの。
私は構わずこの調子で話してたけどさ。

魂が気持ちよく生きる、お金もものにもとらわれないそんな自然体で美しい場所を作りたい。そんな世界観を生きたい、ううんそんな世界を生きる。

今日はかなり抽象的なノートだけど、これは私がゲストハウス的な何かをやりたいと思っている理由。

高校の頃、これやりたい!って素直に思っていたことって多分、自分に嘘のない夢だと思うから、私はそれを大切にし続ける。

こんな夢、聞いてくれる人がいた私はとてもラッキーだと思う。だって職業もなければ進路もないからね。

大学に入って神に連絡した。

神元気ー?ってラインしたら
私はもう神じゃありません。
って返ってきた。

そうか。神じゃない神にもあってみたいよ。
またいつか会えたらいいな。
どこかでどうか幸せに生きていてください。
ありがとう。

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