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これは、命の話

昨日は大学時代の恩師に会ってきた。
彼はなぜか学生のころから私に目をかけてくれる。
私は彼のおかげで自分の幸せと向き合い、自分を愛し、世界の愛をあきらめない自分に、自信を持てるようになった。 感謝してもしきれない。


会社が合わないなともやもやしているある日、 突然メッセージが来た。

「かほ。会おう」

かなりドキッとした。
今の状況も、状態も まるで見透かされているようだった。 はあ、私今の状況と向き合わなきゃダメなんだな。 それだけはわかった。
何とかして、会う約束をした日までに素直になりたいと思って過ごした。


待ち合わせの場所に選んでくれたのは、太陽と大地の食卓 というレストランだった。
それだけでちょっと安心した。
ドキドキしながら待っていたけど、会ったらあったでいつもみたいにとにかく話が止まらない。
感じていること、違和感に思っていること、苦しいこと、 それらのすべてをいったんは聞いてくれる。 私は彼の表情を伺う隙もなく話した。




彼は、ゆっくりと 「これは、命の話だからね」と言って話してくれた。
「かほは、人生の時間を少しも無駄にできない、そうやって人間らしく生きていくパワーにあふれている、 出会った時からそう、ここでかほという人間が死んでしまうことは、社会の不利益になる」と話してくれた。

息をしながらも死ぬことを知ったわたしだからこそ、命の話はとても重要だった。彼に、彼のような教育者に出会えたことを巡り巡っていまやっと、今まで以上に感謝している。 そうして一つ前のノートを書きながら帰った。




これが書けてしまったから、もう悔いがない。 私は、自分の命を守るために、選択をしなければいけない。 私が人間として生きるための選択を。 私は将来何をするのかも、何ができるのかもわからないけれど、 人間として生きていく自信だけはある。
ううん、彼や、友達、家族、恋人が支えてくれるおかげで、 私は人間でいられる。
本当に、幸せ者だと思う。




大企業という場所に身を置いても、私は私をどうしても捨てられなかった。 とても苦しいけれど、在る意味自信を持てる経験にもなったと思う。 ただ、命に関わるくらい苦しいこと、危ないことだから、おすすめできない。
体感的には、世界一周一人ですることのほうがよっぽど安全。
比べ物にならないくらい安全。
南米のほうが、よっぽど安心だよ。
そのくらい、ここは恐ろしい場所だったな。 いつかわたしも、誰かの命を守る人になりたい。 彼がそうしてくれたように。

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