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国債の貨幣化 ~日銀 “異次元緩和”で買い入れた国債は?

日銀 “異次元緩和”で買い入れた国債の処理、考え方で新政策を提言します。
「国債の貨幣化」
これはMMT的な考え方を補完、一部置き換える提言です。 古代ローマが税金で国家運営ができないことを証明してから2千年、幾多の国家が破綻し、国名を変え、通貨を変え、ごまかしてきました。そして現代!文明レベルが上がりようやく持続可能な経済財政システムが見い出せるレベルになりました。

現在財務省はA図のバランスシート示し債務超過であることを謳っています。これは政府のバランスシートとして国有資産と国債などの負債を表しています。

しかし現実の国全体のバランスシートとしてはB図に示すものが正しいものとなります。 左に社会インフラ、右に純資産である貨幣が入ります。この分け方も初めて示すものです。


純資産の項目は株式会社で言うと資本金にあたります。 そして、右上にある返済期限がある負債の国債を右下の返済期限のない貨幣に交換するのが新政策となります。


C図 「国債の貨幣化」 株式会社で例えると、借入金を株式に交換して返済とする方法で「債務の株式化」と言い、実績がある方法です。 技術的には日銀が買い入れた国債を財務省が償還、返済せずに日銀が消却、消します。すると純資産に貨幣の発行残高が残り資産側に社会インフラが作られます。 これにより、国の借金という金銭的、心理的ストレスが解消されます。また、貨幣の発行に論理的な裏付けを与えます。 この提言のポイントは、社会インフラを資産に、貨幣を純資産に分類したことと、国債貨幣化で純資産に組み入れる発想が新しいものになります。
応用として、このバランスシートを用いることで左右対称の法則から、経済が成長するとは、社会インフラなどの資産が大きくなることで同時に貨幣の価値が大きくなることを示すことになり、経済成長を国家会計上矛盾なく説明した、これも初めてのモデルになります。 ちなみにMMTの説明では「統合政府」と設定して国債と貨幣は発行体が同じなので負債ではなくなるとしますが、それだと貨幣を発行してないことになるので矛盾が生じます。 この提言はその矛盾を解消しています。 国債を貨幣化すると返済期限のある借金でなくなるということです。 国債を発行する意味は、国家予算の使い道と財源を見える化し国会で承認を得るプロセスのために引き続き有効です。

新しい政策、技術の提言で文明レベルを上げて行きます。皆様のご支援をお待ちしています。
※こちらの記事は2023年4月16日にXに投稿されたものです。


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