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からだとこころの奥から

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エッセイ、その他
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2019年8月の記事一覧

ノックの意味

 スーパーで一週間分の食料や雑貨品をまとめ買いした後、フードコートのカウンター席で昼食に…

やせっぽちのヒロイン

 五歳の時に下半身まひ身体障害を負い、車いすに乗っていた私は養護学校中学部を卒業後、念願…

ひじきかんごふさん

この夏のはじめの話。 勤務中、突然の目眩におそわれた。からだが震え、冷や汗があふれ、机か…

逆上がり

まだ歩けた頃の話。 保育園で、これから鉄棒で逆上がりをしましょう、と先生に言われ、みんな…

ねがいごと

今年の夏は暑く、体調管理にかなり苦労した。 お盆休み中一度、ひどい下痢にみまわれた。 下…

懺悔

地面などすべて、アスファルトで塗り固められてしまえばいい。 土も石も、アスファルトですべ…

赤とんぼ

体調不良と通院の兼ね合いで、しばらく短時間勤務となった。 血圧の高止まりと慢性的な疲労感。動悸と息切れ。毎日七回の服薬と五回の自己導尿。 ままならないからだ。生きるのは難い。 それでも、このからだで、生きていく。 このからだになったのに、「意味」などないのだから。 今年はじめて、赤とんぼが青空を横切っていった。 皆様に、こころより御礼申し上げます。 ※本記事と次記事を、少し変更しました。  タイトルを変え、あと画像も入れました。やはり画像はないとさびしいな、と思い

かっこのなかの世界

今年の冬の話。 職場にアンケート冊子が配られた。 アンケートのタイトルは「障がい者が働く…

鳩サブレとタイムカプセル

少し前の話。 その日は相変わらず体調がわるく、午前中で帰宅させてもらった。仕事はつまって…

無機質な扉の向こうに

今日は通院日だった。 相変わらずの混みよう。まずは採血と採尿検査をすませる。採血の番がく…