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自分は自分、バカはバカ。ひろゆき 感想

「ひろゆきさんらしいなー」

本書を読んでいて、私が最初に感じたことです。匿名掲示板「2ちゃんねる」を作った著者「ひろゆき」さんのことは、おそらく多くの人が知っていると思います。YouTubeのライブ配信、ABEMAやTVでコメンテーターをしている姿を一度は見たことがあるのではないでしょうか?

私はライブ配信の切り抜き動画が好きでよく見ています。あの論理的な思考で正論をズバズバ言う話し方が凄く好きで、一度見始めてしまったら中々やめられないんですよね。

考え方とかは本当に参考になりますが、話し方については決してまねをしてはいけません。やると、めちゃくちゃ嫌われます。
実体験で確認済みです(笑)

あれは、ひろゆきさんだから成立するんですよね。一般人がひたすら正論で相手を追い詰めていくと、必ずけんかになるか怖がられてしまいます。私はだいぶ反省することになってしまったので、今は相手を思いやって話すことを心がけています。正しいことだけでは、人は動いてくれないとしみじみ感じました。

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本書はひろゆきさん著書の一冊で、社会のいたるところに存在する「他人を攻撃する迷惑な人」と賢く距離を取り、スルーする方法を伝えています。また、社会の中で自分の価値をお金やスキルだけで図ろうすることの無意味さを解説されている内容となっています。

この本を読んでいると、20代だったころに上司や先輩から毎日のように怒られていた時の記憶を思い出します。そのころは、本当に仕事が嫌でしょうがなかったです。どんどん難しくなっていく仕事に付いていけず、焦りや不安でミスを連発したり、コミュニケーションを取ることが億劫になったりしていました。

はっきり言って、怒られる原因は全て私にありました。しかし、本書で書かれているような知識を私が少しでも持っていれば、あそこまで苦しい思いはしなかったのではないかと考えてしまいます。

知識があるって本当にだいじですよね。私がビジネスや自己啓発本を読み始めたのは、30代後半になってからだったので、もっと早く読んでいれば「今と違った人生になっていたかも」と考えることがあります。

そんな本書の中で、特に参考になった部分を紹介させていただきます。

スケープゴートにされないために、あえて「前」に出ろ

厄介なのは、体育会計的な風潮が強くて、おまけに同じ部署に若手が何人もいるような場合です。上の立場の人間が、ひとりスケープゴート(集団の中の代表者としていじめられる人)を仕立てて、そいつを説教したり理不尽ないじめを行ったりすることで、組織を統率しようとすることがあります。

こうした閉鎖的な組織の文化は、若手の社員の力でどうにかできるものではありません。異動願いを出す、転職するなどしてさっさと逃げるのが得策ですが、そうはいかないことも多いでしょう。

それなら、まずは「自分」を守ることが大切です。

スケープゴートにされそうになっている時、対策として一番いいのは「歯向かう」ことです。
とは言え、立場が上の人に説得力のあるロジックで言い返すなんて事はかなり難しい。下手に言い換えしたりすると、相手の怒りに油を注いで、さらに状況を悪くしかねませんしね。

そこでお勧めしたい安全な歯向かい方は、「前に出る」こと。気持ちの持ちようだけではなくて、物理的に前に出るんです。

人間て普通、相手に攻撃されると後ろに下がってしまいます。後ろに下がると、攻撃側はさらに殴る蹴るを加えてくる。だけど、攻撃された人が一歩前に出ると、攻撃側は思わずひるんでしまうと言うわけです。

だから、上司や先輩に怒られたり、攻撃されたりしたら、いい返そうとするのではなく、謝りながら相手との距離を詰めていくのが最強です。単純ですけど、かなり即効性があります。

怒っている側が、「何だかこいつはヘンだ」「面倒くさいヤツだ」と無意識に感じるようになったらこっちのもの。面倒くさい相手にかまうのをやめて、おびえて萎縮する別の相手を責めるようになるでしょう。

本書より抜粋

読みながら「昔、似たことがあったなー」なんて思い出して、笑ってしまいました。当時、私が上司から長めの説教を受けている時、相手の顔を見ながら無意識に拳をぐっと握りしめていました。それに気づいた上司は「おまえ、なに拳握ってんだ、怖いなー」と言って直ぐに終わりました。

本当に無意識だったんです。殴ろうだなんて1mmも考えていませんでした。信じてください!!!。まあ、私の能力不足が怒られる原因だったので、完全に私の態度の方が間違っていたんですけど、それ以降、長めの説教を受けることがだいぶ減ったのは事実です(笑)。

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なので、ひろゆきさんが言っている「前に出る」って、結構効果があると思いますよ。私もそれなりに社会人をしてきたので、スケープゴートを作って組織の統率を図ろうとする事をよく見てきました。そういう時は、「ただ、言われっぱなしではないぞ」と行動で示すこともだいじです。正し、私のまねはしないでくださいね。危険人物と思われたら仕事どころではなくなってしまいますから(笑)。

「いい人」のフリをうまくやめれば、嫌われない

日本社会では、他人に嫌われるのが怖くてつい周りに合わせてしまう。そして、その結果ストレスを感じる、と言う人は結構いますよね。とはいえ、他人から嫌われない人なんて存在しません。まずは、そのことを受け入れましょう。

「人に嫌われるのが怖い」という人は、嫌われた経験があんまりない、「嫌われ慣れ」してないだけなんじゃないですかね。SNSならともかく、最近はリアル社会で面と向かって他人ともめたり、嫌われたりしする機会が減ってますし。

嫌われるのが怖いと言う場合は、「嫌われることによって生じるデメリット」を定量化して把握しておくのが得策です。

もし、自分を嫌ってくる相手から実害がある場合は、週何回くらい悪口を言われるのか、悪口の程度はどんなものか、どういう嫌がらせをされるのか、などを、きちんと記録しましょう。

記録をとってきちんと定量化しているのであれば、上司に状況報告して移動願いを出すとか、しかるべきところに訴えることだってできます。そして、実害がないのであれば、出来る限りスルーするのが吉です。実害はきちんと記録、単に感情的な問題なら「世の中そういうものだ」と受け流しましょう。

本書より抜粋
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私は正論で相手を追い詰めてしまう事をよくやってしまいます。なので、嫌われる頻度は高いと思います。逆に、部下や同僚に対し言いたいことを我慢して、ストレスを溜めしまうこともあります。嫌われることって結構しんどいので、うまくバランスをとってやろうとするのですが、これが難しいんですよね。

なので、最近では嫌われることをある程度受け入れてでも、部下の成長をうながしたり、会社の利益にしようとしたりしています。その方が、自分にとっても会社にとってもプラスになると考えているからです。でも、パワハラにならないようにすることは、気を付けています。私も昔はさんざん怒られてきたので、部下の立場もよく分かりますから。

人間関係って本当に難しいですよね。ビジネスや自己啓発本には様々な対処法が書かれていますが、自分の置かれた状況に合わせて実行するのは大変です。私の場合は、本全体の一文でも実際に取り入れることができれば、成功だと思って読んでいます。

「読んで終わりではなく、実行することが大事だ」とよく言われますが、それぐらいなら、気持ち、楽になるのではないでしょうか。

本書にもきっと、あなたに刺さる一文があると思います。
是非、読んでみてください。

ここまで、感想文を読んでいただいてありがとうございました。


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