「時間を止める」
◆「大切なものは、目に見えない」(「星の王子さま」サン・テグジュペリ)
インターネットやAIの普及により、今や「情報」が氾濫し、インターネットで調べれば、欲しい情報が入手でき、それをもとに、ChatGPT等に考察させると、もっともらしいまとめが、簡単に手に入る時代になりました。
以前、「トンネル・デザイン」で、「便利さの裏で失われた大切なもの」という話をしましたが、最近、「自分の頭でとことん考える」ことそのものが置き去りにされているなと感じる機会が増えています。
「情報」や「知識」は、以前に比べて膨大なものが入手できますが、それを消化する前に、次の「情報」が入ってきてしまい、情報過多による不安も拡大してきています。
前回「多忙が幸せ」という項をアップしましたが、ここでは、意図的に「時間を止める」ことも重要なのではと思うようになりました。
昨日、久々に山に登ってきました。
登山中は、ただひたすら目の前の道を見つめながら、足を踏み出していきます。
そうしていると、頭の中の「情報」の流れは止まり、余分なものが脱落していくような(心の雑念が消えていくような)感覚となりました。
そして、約6時間ほど歩き続けて、下山後に温泉にゆっくりと浸かっていると、脳が自然と動き出し、思考が活性化し、新たなアイデアが浮かんでくる経験をしました。
◆「情報」の遮断
いくら、AIが発展しようとも、膨大な「情報」をすべて知ることは不可能です。
大切なのは、五感で感じ取り、自分の頭で考えること。
情報が溢れる現代だからこそ、意識的に「時間を止めて」、自分と向き合い、五感で感じ、頭で考え、心で感じる機会を創ってみる。
日々、忙しい中、「時間を止める」ことは簡単ではありませんが、山登り以外にも、読書、瞑想、散歩など、自分なりの「時間を止める」方法を見つけることが大切なように思います。
定期的に「情報」の遮断を行い、心と体をリフレッシュしてみる。
「時間を止める」ことで、本来の自分自身を取り戻し、本当に大切なことに気づくことができるかもしれません。
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