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日記、17日目。自分で整理をつける。エブエブを観た。

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「整理」で検索。今はもうここまでバラバラな気持ちじゃないけど、端っこが折れてる紙がなんか良かったので選んだ。

日記

2日ぶりの更新。家にいなくて友達と会っていたので書かなかった。毎日更新はたまに途切れるくらいがちょうどいいんだ。知らんけど。習慣として継続することは大事だし、思いもよらない結果を見せることもあるけれど、義務感と罪悪感でやらなくなるのが一番良くない。なのでしれっとした顔でこうやって復活する。しれっとするの大事。

運動

福岡観光をして糸島でサイクリングしたりドームあたりまでめちゃくちゃ歩いたりしたので、運動はバッチリだった。その分、酒を飲んで飯を食べてもいたが……運動はしたからいいんだ。初電動自転車に乗って30kmくらいの道のりをコギコギしたのだが、電動の快適さに驚いたのと、それでも腿がかなり疲れて足をあげるのがしんどくなったので自転車はダイエットの観点で言うと散歩より効率が良いのかも知れないと感じた。色々と人生の実績解除ができたので大変有意義な時間だった。こういう瞬間を増やしていきたい。

なろう

noteはいいとしてもこっちはちゃんと継続させようと予約投稿で3日分書いていたのだが、アクセスが半減していた。時間の流れを書くのが下手くそだなと思ったのでシーンを飛ばし飛ばしにすることで時間を無理やりながしたのが良くなかったか、シンプルに新しい話がつまらなかったか、土日はアクセスが減る傾向が今の所あるっぽいのでそれ要因だったか、ただ絶対数が元々少なく追ってくれている読者がいるのか怪しいので誤差の範囲な気はする。更新した際にたまたまチラ見してくれる人が何人かいるだけなのかもしれない。わからん。仕切り直したほうがいいかどうしようか少し悩んでいたが、エチュードの練習としてやはり続けよう。体感としては2日空けてしまっているので、無事に戻れたらもう少し上達のスケジュールを考えよう。

エブエブ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスを観た。以下ネタバレ。

あらすじ
破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリン。国税庁の監査官に厳しい追及を受ける彼女は、突然、気の弱い夫・ウェイモンドといくつもの並行世界(マルチバース)にトリップ!
「全宇宙に悪がはびこっている。止められるのは君しかいない」と告げられ、マルチバースに蔓延る悪と戦うべく立ち上がるがー。

Filmarks

王道といえば王道の並行世界SFと家族愛。良い意味でのハリウッドクオリティの演技と映像と演出と音楽。わかりやすくて良いSFが観たかったのだが期待していたより面白かった。

現実ではまともに考えて動いていたら絶対に取らない突飛な行動を取ると対応するマルチバースに接続されて、その世界に置ける自分の能力を借用できるという設定だったのだが、税の監査官のおばちゃんに愛の告白をするという”突飛な行動”がちゃんとストーリーとして意味がある展開になったり、昨今のLGBTQs問題もちゃんとハリウッドらしく絡めていたり、厳しく受け取られかねない下ネタが笑いとして取り入れられているようで、幸せの形としてドM男性の性癖が描かれていたり、とアバターの続編を観た時も思ったがハリウッド作品は現実のエッセンスを取り入れながらまとめ上げるのが本当にうまい。どこかで刺さって感動させられてしまう。私としては自分が置かれている状況は自分が選択して来た結果だよなっていう面で胸がかなり苦しくなった。

エブリンは私とは違い幸せであろうと努力して来た結果、致命的に選択を失敗してきた人生だったという説明がされていたが、私は努力から逃げ、才能から逃げ、現実から逃げ、逃げた先で言い訳しながら人の縁で生かさせていただいているような人生を歩んできてしまっているので、そんな自分より一生懸命に生きているこの家族が幸せになって欲しいなと思いつつSFとして納得の行く結末は訪れるのだろうかとソワソワしつつ観させていただいた。
映画としてEDが一度流れる第四の壁的な演出や、ベーグルのくだり、多次元世界のエブリンが一斉に回想されるシーンや、肉体的に進行している物語と精神的に進行しているコインランドリーでのシーンとか”良いシーン”が多く、それは決してSFの演出としてめちゃくちゃに目新しくはないかもしれないのだが、とてもとても良かった。あれもこれもどれも完成度が高く、これは映画館で没入感を高めて観られて良かったな〜と感動していた。綺麗にまとめ上げられた脚本で不満はなかったが、結局のところ精神を崩壊させられ、多次元が混ざり合い現実を現実として認識できなくなった結果、自らの存在を消滅させようとしたという全並行世界規模の問題、悩みに対する解は、家族愛と許しだったのはアメリカ的だなとは思いはする。アルファの世界のエブリンは許されて良いのか……?と感想を書いてて思いもしたが、でもまぁそれはそれでどんな形にしろ救われたのでいいかって感じだし、それが正解として描かれた一つの次元の話として作品の構造的にいくらでも解釈が出来るので文句はつけようがない。本当にうまいな笑

あとラストのキスシーンのミシェル・ヨーがめちゃくちゃ美人に見えてビックリした。あれ?なんか加工してる?と思ったがどうだったんだろう。ハリウッド特有の爆発して感動して最後にキスして終わり!(この作品がそうだったと言っている訳ではない)みたいなのはそこまで好きではなかったのだが、おばちゃんの魅力がなんか凄くてビックリしちゃった。

というわけで総評としてはとても良かった。人生で悩んだ時はふいに観た映画だったり、読んだ小説だったりがガン刺さりしてしまう人生を送っているので物語には本当に救われているし今回もそうなった。縁だ。そうなるように名作というのはエッセンスが散りばめられていたり私自身の脳が求めていたりして、結果そうなっている部分も多大にあるのだろうが、幼少期より物語に親しんできたせいか現実で諭されるよりよほど心にすんなりと入ってくる。そのテーマが私にわかりやすく伝わったということから、作り手達が私より生きることに悩み、苦しみ、努力して、人生の時間を捧げて、作り上げたものであるという事実が見えるからかもしれない。そんな作品を私もいつか誰かに届けたいと改めて思えた。某イベントに参加してクソみたいな結果を出して落ち込んでいたのだが、そんな現実を選択している場合じゃないと心が回復した。まだ私の人生は続くし、選択の機会は数多く訪れるのだ。

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