Yas Hig

ロシアぐらししていたりアメリカぐらししていたりしました。今は日本。しばらく日本。ここで…

Yas Hig

ロシアぐらししていたりアメリカぐらししていたりしました。今は日本。しばらく日本。ここで使ってる写真は全部自前。世界中で撮ってきました。どれから読んでも面白いですよ。

マガジン

  • ポーランド旅行記

    またの名をクラクフ滞在記。クラクフを訪れる方のためのお役立ち情報……というよりは自分のため。血は湧かないし肉も躍らないとは思いますが、追体験くらいには……?

  • ロシアぐらし

    2015年の夏までロシアぐらししていました。思ったこととか撮ったものとか。備忘録兼情報発信スペース的なトコロに。

  • アメリカぐらし

    ロシアの次は、アメリカ!というとものすごく安直なようですがそんなことになってしまいました。アメリカぐらしです。

最近の記事

  • 固定された記事
+25

シベリア鉄道の楽しみ方

    • 「初めての外国」の話

      アメリカという国がある。わざわざこういう言い方をしなくったって、大体の人は知っているし、何かしらのイメージがあるんじゃないかと思う。 昔の自分にとって、やはり「アメリカ」は「外国」だった。というか、「外国」は「アメリカ」だった。漠然とした、「日本」ではない場所としての代表格。もちろん、「フランス」とか「中国」とか「アンティグア・バーブーダ」とか知ってはいたが、「外国」(または、「海外」)という語の響きの中で「アメリカ」が占める割合は少なくなかった。何がどうしてそうなったかは分

      • 自分の論文が世に出た話

        自分の名前で論文が出ることになった。めでたい。 「論文が出る」というのは、自分が書いた論文が、学会や研究会、大学などが発行する論文集(「学術誌」などと呼ばれます。有名どころは『Nature』とか『Science』とか。今回はもちろん『Nature』とか『Science』とかではない)に掲載される、ということ。掲載されるといっても「これ載せて」「いいよ」とあっさり進むわけではない。 論文ができたら、「これ載せて」と学術誌を作っているところに送る。そうすると、その学術誌を作っ

        • 誕生日のめでたさ。誕生日がめでたいというよりは、生への寿ぎを表明できるスペシャルデイという心持ち なので実際は別にいつだってめでたい 気がしています。

        • 固定された記事

        シベリア鉄道の楽しみ方

        +25
        • 「初めての外国」の話

        • 自分の論文が世に出た話

        • 誕生日のめでたさ。誕生日がめでたいというよりは、生への寿ぎを表明できるスペシャルデイという心持ち なので実際は別にいつだってめでたい 気がしています。

        マガジン

        • ポーランド旅行記
          20本
        • ロシアぐらし
          20本
        • アメリカぐらし
          10本

        記事

          自分にとって悲しいことよりも、他人にとって悲しいことが自分のせいで起こることのほうが辛いなという事に気づいた。前者は気の持ちようでどうとでもなるが、自分にはどうにもできないものに自分がどうにかできたはずだという反省がついて回るということあたりが後者には効いている気がする。

          自分にとって悲しいことよりも、他人にとって悲しいことが自分のせいで起こることのほうが辛いなという事に気づいた。前者は気の持ちようでどうとでもなるが、自分にはどうにもできないものに自分がどうにかできたはずだという反省がついて回るということあたりが後者には効いている気がする。

          みんな戦っているのかな

          【注意】2022年のウクライナ・ロシア戦争についての記述を含みます。 暮らすように旅をしよう、みたいなキャッチコピーがありましたね。 泊まりはホステル、食事は外食、といったように、どちらかと言うとバリバリ旅行者的に楽しんできたわけですが、偶然の出会いも楽しみつつ、気の向くままに大いにその街の空気を吸ってエンジョイしてきました。2018年、11月。ウクライナ・リヴィウ。 よもやこの世界がこんなことになろうとは。海外どころか同じ国にあるはずの実家にも2年半ほど帰れなくなって

          みんな戦っているのかな

          『映画大好きポンポさん』は映画より漫画が好みだな、という話

          映画大好きポンポさん。何年前のことだったかバズった時にpixivマンガで読んでまあ面白くて。なんてものすげー作品だ!と感が動したのを覚えている。 それが映画化。めでたい。めでたいんだけど、なんとなく「映画になるのかな?」という思いがあった。映画についてのお話だけど、お話自体は「映画らしさ」にそぐわない感覚。 しかし、雨の中を車を走らせていった甲斐はあった。ちゃんと映画でした。映画、と言うか映像作品、というかアニメ映像作品らしさ全開で。きらびやかで、よく動いて、ブァーっと。

          『映画大好きポンポさん』は映画より漫画が好みだな、という話

          ナポリタンで「ととのえる」

          新しい土地で生活をはじめるたびにナポリタンを作るようにしている。 ナポリタン。コロッケ・オムライスと並び「和製洋食」三傑のひとつとして扱われる炒めスパゲッティ。「ナポリ生まれでもないくせに」、「イタリア人大激怒」などなど不遇の扱いも受けがちなこの料理だが、これがどうして、新生活のスタートを切るにあたって心をととのえるのになかなかいい。 必要な材料は ・スパゲッティ ・ケチャップ ・玉ねぎ ・何らかの肉 ・ピーマン ・塩こしょう くらい。「何らかの肉」というのは別に不穏

          ナポリタンで「ととのえる」

          「大丈夫じゃない」を受け止められない

          川が溢れたり地面が揺れたりしている。 いろいろな人に出会うようになった。知った顔や名前が増えると、地名を聞いて誰かが連想されるという機会も多くなる。 しばらく前に、少し離れたところで地震があった。そこそこの震度。道が崩れたり、かなりの広範囲で電気が止まったりしたらしい。 まさにその影響下にあるだろう地域に友人がいた。LINEを開けば10秒もせずに状況を尋ねられるだろう。「大丈夫?」とか、「地震、どうだった?」とか。 ちょっと連絡しようかな、と思ったところで停電しているこ

          「大丈夫じゃない」を受け止められない

          スペシャルな「ただの水」

          某SNSのタイムラインで、友人のヨーロッパ旅行アルバムがなぜか再浮上していた。何年も前のアルバム。コメントでも付いたのだろう。パッと目に入った写真の1枚に、おそらく現地で買ったと思われるミネラルウォーターのボトルの写真があった。日本では見ないブランドだが、「水だねえ」と言う他ない。 そんな、言っちゃえば「ただの水」だけど、写真に収めたくなる感覚。 そうだよな~~~!と思った。すごくわかる。 旅行すると、ただの水だってなんだかスペシャルなものに見えてくる。別に水じゃなくたっ

          スペシャルな「ただの水」

          冬の営みのいとおしさと、夏の快

          生活リズムが見事にハチャメチャで、シャワーを浴びるのも夜だったり朝だったりする。先日は朝浴びた。起きて少し目を覚まし、浴びとくかーと思い立ったら服を脱いで、風呂場へ。蛇口を捻ってお湯を待つ。あったかくなってきたとはいえ冷水はまだつらい。 ふと、冬だったらこうはいかんな、と思った。いつの間にか、「服を脱ぐ前にお湯を出しておき、風呂場を温める」ことをしなくなっていることに気づいた。 ちょっと待つ。エネルギーをためるのには時間がかかる。風呂場を温めるのも、お湯を沸かすのも、煮物

          冬の営みのいとおしさと、夏の快

          うぐいすとさくらんぼと人の世の大騒ぎ

          うぐいすが鳴いている。ほーほけきょ。 人間はばたばたしているが、鳥はこの事態をあんまりよく分かっていないだろう。街の鳥は、最近食べ物が減ったねえとか話しているのかもしれない。 とはいえ自分の周りはあんまり大騒ぎ、と言うほどではない。マスクが消えたりトイレットペーパーが消えたりしたときには、インターネットやらテレビやらで流れてくる世界とつながっているんだなあとは感じたが。春休みに入ってから騒ぎが始まったからというのもあるのだろう。会わない人たちもそれぞれに影響を被ったり感じ

          うぐいすとさくらんぼと人の世の大騒ぎ

          みどりのなかの、みどりと、みどり

          絵が描きたいなあと思って絵の具を買った。きっかけなんて単純なもので、YouTubeでたまたま見かけたアクリルガッシュで絵を描く動画がやたらいい感じだったから。アクリルガッシュだな!と思ったあとで動画の中では水彩の絵の具も使っていることも分かり、どうしよう……となって、結局水彩も買った。とはいえ水彩はおためし程度で、100均のもの。同じく100均でいい感じのポーチを買って、筆とかスケッチブックとか、必要なものを詰め込んで、満足してしまった。いちおう日常の鞄に突っ込んではいるのだ

          みどりのなかの、みどりと、みどり

          女のことを女に任せるな

          自分は男である。 だからこそ、ここのところの大学入試とか子育てとかなんとかかんとかでどんどん明らかになっていく女性軽視のニュースに割と怒っている。 別に「女性を大事にしよう!」と”おんなサイド”で怒っているわけではない。というと語弊がある。もちろん女性は大事にしなければならない。でも、男性も大事にしなければならない。その間の線引きに意味があるとも思えない。結局のところ、みんな大事にしなければいけないのだ。 何よりもショックだったのは、「男はこんなにゲタを履かせてもらって

          女のことを女に任せるな

          「ひきよせの法則」らしきもの

          先日友人と呑みに行った。「のみにいけたらいいねー」を社交辞令で終わらせたくない自分は、よくそのままの流れで相手を引っ張って行きがちなのだが、それはこの話の本筋ではない。 3軒目に入ったバーで彼女が「ダイキリ」というのを頼んでいた。野菜の名前だな、みたいな印象しか受けず、うすい緑色なんだろうな、なんて勝手に考えていた。実際はそうではなかったけれど。 するとどうだろう、その後数日の間に2~3回ほど、全く関係のない文脈で「ダイキリ」が出てきた。noteを読んでいたりtwitte

          「ひきよせの法則」らしきもの

          アラスカとか、つくばとか、4月8日

          春。桜が咲いたり散ったりしている中で新生活が始まった。 大学院の入学式。どろっと澱んだ雲の下、会場に向かった。 学部生の入学式も同じ日にある。広いキャンパスには右も左も、といった様子の親子が多い。なんにせよおめでたい瞬間である。どことなく、困ってはいても余裕のあるような表情だった。 雨に降られないように2時間前に会場入り。時間つぶしに選んだのは入学式会場の真下。先に行われている学部生の入学式から、拍手やら演奏やら歌やらが聞こえてくる。 なんとなく、「去年の今頃はどこにいた

          アラスカとか、つくばとか、4月8日