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写真の話 1


この写真は、とても狭い路地です。ここは皆出入りするので、防火帯と呼んでいいのかわらないです。写真にオートバイが停まっているのが見えます。写真の両側は家の門が並んでおり、2つの建物がギリギリ寄せて、隙間が手狭で、差し込んだ光が微かでした。

ここはMRTの駅から定期的に行っている美容室の途中です。昨日髪を切りに美容室へ行ったから、この写真を思い出しました。10年前撮った写真なんです。

この10年で自分の写真のスタイルが変わったような気がしますが、久しぶりにこの写真を見返したら、大きな括りで言うと実は同じものを撮っていることに気づきます。習慣が変わりません。

なんか私はいつも同じ小さな段ボールの中にいて、足を動かしたり視点を変えたりしているようです。 すべてのフラップは閉じていますが、フラップはしっかりとはまっておらず、細長い帯の隙間が残っています。そして、光が差し込んで、特定のパターンを形成し、段ボールの内のものを照らします。私は全体の状況を忘れて、この小さなダンボール箱の中で、照らされているものを10年間ずっと眺めていました。このダンボールの周りには、何千個の段ボールが並んで地球の果てまで広がります。それが構成するものは世界と呼びます。

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