影元惣一郎@製造業復権を目指す工場系技術屋兼中間管理職

広島出身、氷河期世代。酒好き。工場系技術屋兼中間管理職。生物化学系修士⇒日系酒類(含北…

影元惣一郎@製造業復権を目指す工場系技術屋兼中間管理職

広島出身、氷河期世代。酒好き。工場系技術屋兼中間管理職。生物化学系修士⇒日系酒類(含北米駐在)⇒外資系消費財⇒現在日系生産財本社で全社品質戦略担当。工場の部署は総務以外全て経験した器用貧乏。興味は技術経営。自著が世に出ることを夢見る勘違い中年。製造業ネタで是非刺激し合いましょう。

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日本の製造業の復権を目指す工場技術屋兼中間管理職の自己紹介です

就職氷河期世代、メーカー勤務の工場技術屋兼中間管理職です。取りあえず自己紹介です。 ・広島生まれの広島育ち。東京へ出てから25年も経つのにお好み焼き、カープ、広島弁に拘る典型的な広島人。中学・高校男子校上がり。 ・両親は国語の教員、家には横書きの本が電話帳しかないと言う環境の中、生来の昆虫好きが高じて大学は東大の生物化学系へ。 ・部活は俗に言う体育会弓道部。そこで自分が人並み以上に酒を飲めてしまうこと、飲めば飲む程幸せになれることに気付き、研究室で酒飲み放題の農学部へ。

    • 私のロールモデル【技術屋編 故・Hさん(醸造技術者)の思い出】

      私は氷河期世代、稼業は工場系技術屋兼中間管理職である。社会人20年目ともなると、「あ、自分のこのスタイルは、昔お世話になったあの人の影響だな」という思い出を何人分も挙げることが出来るようになる。 「歳を取ったらやってはいけないのは説教、昔話、自慢話」(by高田純次)が座右の銘の私であるが、昔話を一つくらい残しても罰は当たらないだろうという安易な気持ちの下、本稿では私が社会人駆け出しの頃お世話になった技術屋の先輩が今の私にどう影響しているか、述べてみたい(「中間管理職編」も書

      • 小人の靴屋、フツー、清原&ナベツネ…君は「2:6:2の法則」の使い方を知っているか

        「2:6:2の法則」をご存じだろうか。組織の上位2割はよく働き、中位6割はそこそこ、下位2割は使い物にならない、という有名なアレだ。どこぞの賢いコンサルが考案した「田」の字に無理やり何か当てはめるような類のお堅い机上の理論ではなく、所謂一般論、経験則のようである。 この法則、実際にある程度の規模で部下を持ってみると、非常に使える視点であることが分かる。私は工場系技術屋兼中間管理職が稼業であり、過去に工場の製造部門で現場長以下数十人の職場を担当していたこともあるが、この法則な

        • 我がnote活動の振り返り(第1回マネジメントレビュー)

          Stay home中の暇潰しにnoteを始めて約3週間。普段は過去20年の自分の稼業(工場系技術屋兼中間管理職)で経験したり考えたりしたことを徒然なるままに書いているが、今日はイチ利用者として、①noteを始めた目的、②noteを利用してみて分かったこと、③今後について、ISO9001:2015のマネジメントレビュー方式で整理しておきたい。…と、恰好つけて言っていますが、開始後1ヶ月でも3ヶ月でも1年でもなく、開始約3週間というどうみても中途半端な時期にレビューするのは正直な

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        • 工場の仕事とキャリア
          13本
        • 【酒の肴】生産技術・製造・品質管理の小噺
          2本
        • 日系・外資系メーカー比較論
          3本

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          男子校的少年ジャンプ流チームマネジメント論(オンライン同窓飲み会で考えたこと)

          私は就職氷河期世代の工場系技術屋兼中間管理職である。中学、高校と広島の男子校で育ち、ご多分に漏れず、現在の残念な人格はそこで形成されてしまった。同年代の女の子と会話どころか目を合わせることすら出来なかった、哀しき青春である。当時共学校に通っていたら、間違いなく今の私はない。きっとモテモテで人生を踏み誤ったことだろう(←負け惜しみ乙)。 卒業して25年も経つが、未だに付き合いの続いている気の置けない学友は多い。滅多に田舎に帰省せず、なかなか学友たちと物理的に会うことがない「隠

          男子校的少年ジャンプ流チームマネジメント論(オンライン同窓飲み会で考えたこと)

          少年よ、「踊らされる側」ではなく「踊らせる側」になれ!「課金ゲー」と管理技術としての「標準化」の共通点

          ※本稿には団塊Jr.、氷河期世代でないと理解できないネタが含まれます。ご了承ください。 私は就職氷河期世代の工場系技術屋兼中間管理職である。ゲームと言えばスマホゲームでもプレステでもなくファミコンで、本日5月27日が記念すべきドラクエⅠの発売日(1986年)であることは当然覚えているし(Ⅱは87年1月26日・Ⅲは88年2月10日ということも、当時の熱狂的かつ昭和な空気感を含めてすぐに思い出せる)、ロト3部作で時が止まっていることも、前日自分の手で書いた「ふっかつのじゅもん」

          少年よ、「踊らされる側」ではなく「踊らせる側」になれ!「課金ゲー」と管理技術としての「標準化」の共通点

          TOEICには出てこない、お仕事英単語集(一般向け+工場系技術屋向け)

          私は就職氷河期世代、メーカー勤務の工場系技術屋兼中間管理職である。生来の身の程知らず&不勉強が災いし、北米駐在や外資系メーカー勤務等、英語から逃げたくても逃げられない環境に身を置いてしまって地獄を見たことがある。そういう仕事で特に困るのは、一般書には書いていない業務単語・用語を英語で何と言うのかや、実際にどの単語をよく使うか最初は分からないといったことである。まあ仕事をしていれば嫌でも覚えていくので何も問題はないのであるが、私のような身の程知らず&不勉強なのに将来仕事で英語を

          TOEICには出てこない、お仕事英単語集(一般向け+工場系技術屋向け)

          新卒採用に「学歴フィルター」=「品質ロット証明書」は存在するが、「異常値」も存在する。【メーカーのススメ】

          私はメーカー勤務の就職氷河期世代・工場系技術屋兼中間管理職である。前職で外資系消費財メーカーにいたときに、大卒新卒、中途の採用試験を「中の人」として担当していた。その際特に大卒新卒の採用で強く感じたのが、「学歴フィルター」の存在である。本稿はこれから就職活動をするワカモノには刺激の強いオトナの世界の文章と思われるので、心臓の悪い人にはお勧めしない。メーカー志望者もそうでない人も、心して読んでほしい。 1.私は見た!「学歴フィルター」の話。私のいた外資系消費財メーカーは所謂人

          新卒採用に「学歴フィルター」=「品質ロット証明書」は存在するが、「異常値」も存在する。【メーカーのススメ】

          個人的日系・外資系メーカー比較論(2)「品質」~PQCDESMの優先順位比較から~

          日系・外資系メーカーの個人的比較論として、前稿にて「ものづくり」に関する考え方の違い(日系:craftsmanship vs. 外資:manufacturing excellence)について述べた。本稿ではそれに引き続き、私の限られた「中の人」としての経験からではあるが、「品質」に関する両者の考え方の違いについて考察してみたい。「品質」という、日系メーカーにとっては競争優位にも弱点にもなり得る要素を論じるにあたっては、本来学術的に調査・考察したいところではあるが、本稿はあく

          個人的日系・外資系メーカー比較論(2)「品質」~PQCDESMの優先順位比較から~

          意識高い系ワカモノ(そして中年)必読書!「好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則(楠木建)」

          私は就職氷河期世代の工場系技術屋兼中間管理職である。Stay homeの暇つぶしにnoteを始めて10日程経った。自分と同じような稼業、関連する稼業の方の発信を参考にしたり(盗むとも言う)、自分の仕事上の経験や考えを発信したり出来て(自己満足とも言う)、とても面白い。一方で、正直面倒臭いなと思うのは、意識高い系のワカモノと思しき方々が書く「イケてる記事」が沢山流れてくることである。私は意識低い系の中年なので、余り積極的に拝読しておりませんが。 ただ、たまーに「おっ」と思う記

          意識高い系ワカモノ(そして中年)必読書!「好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則(楠木建)」

          工場系技術屋兼中間管理職の仕事は「皿回し」またの名を「国立大学受験生」である(工場のことを知らない人向け)

          私は就職氷河期世代の工場系技術屋兼中間管理職である。「昼間から仕事として酒が飲める」と言うだけの理由で酒類メーカーに入社し、以後2度の転職はあったが約20年間、国内外でずっと工場に関する仕事をしている。世の中「工場の仕事に興味がある」と言う奇特な人は余りおらず、自分が普段どういうことをしているか社外で話すこともないのだが、現場の皆さんと一緒にお姉さんのいる飲み屋に行って「ドンナお仕事してるんデスカー?」と聞かれると、いつも表題のとおり名乗っている。「皿回し」またの名を「国立大

          工場系技術屋兼中間管理職の仕事は「皿回し」またの名を「国立大学受験生」である(工場のことを知らない人向け)

          海外駐在をやりたい意識高い系のワカモノへ

          私は就職氷河期世代の工場系技術屋兼中間管理職であるが、新卒で入社した酒類メーカーに在籍していた入社9年目から3年間、北米拠点の工場での駐在を経験した。それを通じて得た英語トレーニング法はこちら(海外駐在=英語と短絡的に勘違いしている意識高い系のワカモノはこちらを読んでください)。 駐在時は大した権限はないが割と上のポジションだったのだが、その後外資系メーカーの国内拠点に転職し、今度は外国人の下で働いていたため、私は「外国人が部下」、「外国人が上司」の2パターンの立場も理解し

          海外駐在をやりたい意識高い系のワカモノへ

          仕事に活かせる?意識低い系のための「好きにしろ&必要ならやれ」式英語トレーニング法

          私は北米の(実質)ローカルメーカーに駐在したり、外資系メーカーで働いた経験のある工場系技術屋兼中間管理職だ。現職でも、コロナ前までは月に1,2回海外出張で、うち半分以上は日本人駐在がいない海外拠点だった。こういった仕事では、残念ながら日本語を一切分かってくれない現地の工場系技術屋や経営者、現場社員と仕事をしないといけない。私は決して「英語が出来る人」ではないが、彼らとの仕事を通じて、仕事でsurviveするために体得してきたものも多少は持っているつもりである。日本の製造業の復

          仕事に活かせる?意識低い系のための「好きにしろ&必要ならやれ」式英語トレーニング法

          個人的日系・外資系メーカー比較論(1)「ものづくり」(その②:外資系メーカー編)

          日系、海外、国内外資系の各工場を経験してきた工場系技術屋兼中間管理職として各社の違いで最も興味深いのは、技術監理(※管理ではない)のみならず、固定費・変動費、キャッシュフローや利益、品質とブランドの考え方、更には人事など経営そのものに広範に影響を与える、「ものづくり」に関する考え方の違いである。その1では「ものづくり」は日系メーカーにとっては「Craftsmanship」、外資系メーカーにとっては「Manufacturing Excellence」であると捉え、日系メーカーの

          個人的日系・外資系メーカー比較論(1)「ものづくり」(その②:外資系メーカー編)

          個人的日系・外資系メーカー比較論(1)「ものづくり」(その①:日系メーカー編)

          私は大学院修了以降、工場生産技術職兼中間管理職として、日系酒類で12年(うち北米駐在3年)、国内外資系消費財で6年、主に品質、製造、設備管理全般を経験してきた。現在は日系生産財の本社勤務であるが、工場を日系、北米、国内外資と経験してきた中で一番興味深いのは、各社の所謂「ものづくり」に対する考え方の違いである。これは単に総合的な「技術監理」だけでなく、固定費・変動費や品質とブランドの考え方等、メーカーの経営パフォーマンスを左右する意思決定に広範に直結するため、工場系技術屋の皆さ

          個人的日系・外資系メーカー比較論(1)「ものづくり」(その①:日系メーカー編)

          労働市場の流動化加速?私見:工場生産技術職の転職適性と、転職に向く人

          現在のCOVID-19禍が「アフターコロナ」の世界においても働き方に決定的な変化をもたらすであろうことは明白な状況であるが、その中で「日本では労働市場の流動化が加速する」と言う予測を多く見かける。 工場生産技術職においてもその傾向が出てくる可能性はあるが、何気に他職種と比べ若干特殊かつマイナーな稼業であるし、元々転職が一般的な職種とは言い難い。性格的にも堅実と言うか、身持ちが堅い人が非常に多い。にも拘らず、工場生産技術職兼中間管理職として日系酒類⇒外資消費財⇒日系生産財と異

          労働市場の流動化加速?私見:工場生産技術職の転職適性と、転職に向く人