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短歌メモ

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心に響いた短歌や短歌批評、作歌のヒントなどをまとめました。
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#NHK

NHK短歌5月号より

NHK短歌5月号より

 NHK短歌5月号掲載の短歌からいくつか紹介したいものがありました。
 まず巻頭秀歌に私の好きな北原白秋の歌が載っていました。

ヒヤシンス薄紫に咲きにけり
  はじめて心ふるひそめし日  (「桐の花」より)

 この歌については、実はこの下の句、初出は「はじめてキスをおぼえそめし日」だったとのことで、それもわるくないのでは?と三枝昴之氏が解説されていましたが、私は「心ふるひそめし日」の方が直接言

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短歌を再び

短歌を再び

数年前に自分も短歌を詠みたいと思い、始めてみようと思いたった時期がありました。

私にとって短歌は北原白秋に始まり、若山牧水、与謝野晶子と進み、
現代短歌では栗木京子さん、河野裕子さんに衝撃を受けました。

それぞれの歌人の代表作は、ここで紹介するまでもありませんが、、

君かへす 朝の舗石さくさくと
  雪よ 林檎の香のごとくふれ(北原白秋)

観覧車回れよ回れ 思ひ出は
     君には一日我

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