ディエゴ・マラドーナ 二つの顔 - 映画

閑話休題的な。2月に見た映画のことなど。
ーーーーーーーーーーーー

県を超えた移動もできないし、アウトドア遊びもあまりできないし
舞台もやっていないので、映画を見始めたらハマり始めた映画ループ。

最近見た映画の中から1つ。「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」(原題:DIEGO MARADONA)

小学校時代に地域の女子サッカーに入っていて
小学校の頃がJリーグの創成期に重なり、だいぶサッカーが盛り上がっていたこともあり
今も親しみがあるスポーツといえば、サッカー。

めっちゃめちゃ詳しいとか、サッカーの戦術をみてあーだこーだ言えるようなものでもないが、まぁ好き。地元のサッカーチームの試合も見に行く。海外に遊びに行ったときにサッカーやってればスタジアムに観に行く。

ディエゴ・マラドーナ は勿論知っていたし、彼のことを追っていたわけではないけれど生きている内から伝説になるくらい、すごい人だということも認識はしていた。
ものすごいボール捌きもリアルタイムではないにしても、テレビで見たことがあった気もする。

でも私が大人の年齢に近づくとき、彼関連のニュースで聞こえてくるのは、あまりよくない噂ばかりで、彼のイメージもなんだか上書きされてしまったような感じがしていた。
それに、1番の活躍の時代をガッツリ観ていたわけでもないから。すごかったんだよな、くらいの認識だった。

そんなディエゴ・マラドーナの訃報が、2020年、報じられた。
早すぎないかと思ったし衝撃はあったのだが、日々日々のコロナの報道の中で、自分自身も積極的に時間を取らない中で、マラドーナというスターを思い返すことができていなかった。

そんな中、2021年2月5日に表題の映画が日本で公開された。
「天国に違いない」を見に行った帰りにラックにあるチラシを発見。
上記のように思っていた矢先だったのでチラシを持ち帰り、まずはNumberやワールドサッカーキングなどディエゴ・マラドーナを特集した雑誌をいくつか買った。

各時代に、どんなことがあったのか、どんなプレーをしていたのか
自分が知らなかったことを雑誌の文面から得て、想像をしてはいたが、(特にワールドサッカーキングに載っていた、マラドーナのボールとの戯れ(リフティング)動画は最高だった) 

その後、映画館にいってディエゴ・マラドーナ 二つの顔を鑑賞した。

結論、観てよかった。断片的にしか知らなかったマラドーナが自分の目の前にありありと立ち上がってきたし、初期の楽しそうにサッカーをしている彼を見るのはとても楽しかった。なお、お話はナポリ時代が中心。

ボールは常に彼の体の一部のようであって、あのラフプレーが常であった当時の欧州サッカースタイルがなければさらに如何なく発揮されていたであろうプレーに心酔した。(と、同時にラフプレーぶりを見て、ACLを思い出した・・なるほど・・という感じ)

彼が15歳でクラブチームに入り、家族を養う側になり、どんどんとトッププレイヤーになっていき、過剰とも思われるナポリ現地での熱狂ぶり、さらに高まる名声、集まる人、高まる期待。
多忙極める中で自身を壊すきっかけを作ってしまったこと。

--
それにしてもやっぱりボール使いすごかった。ナポリの熱狂もすごかった。
そして、イタリア-アルゼンチン戦でアルゼンチンが勝利した時の手のひら返し。サッカーの熱狂がこんなにも昔からあったのだと、改めて欧州のサッカー熱にも驚いた。ナポリという土地の位置づけ。イタリアの南北問題。

15歳でこんな世界に入って、マネージャーなどはいただろうけれども、実績をあげて世間の波にもまれて、未成熟な部分もそのままある時期だし、きつかったろうと想像する。

--
さまざまなことを経て、ナポリを去ったマラドーナだけれど、マラドーナの逝去が報じられるとすぐに、ナポリのホームスタジアムを「スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」に変更することを発表。

市民にとってディエゴ・マラドーナという人が、想像を超えてすごい存在で、彼のプレーや与えた影響が大きかったのだと思い知る。

--

映画を見て、帰ってから少しNetflixで配信されているマラドーナ・イン・メキシコも観た。
彼がメキシコで行った監督期間のお話。

彼の指導は「父親のようだ」と仲間がいう。「彼が、選手時代にそうして欲しかったのかもしれない」とも。

自身の広告塔としての役割も果たし、監督として士気を高め、サポートチームとともにチームを強くし、みんなのディエゴ であるような姿を最後に見れて、なんだかほっとしたのでした。

#映画感想文

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?