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教師に無料でついてくる「尊敬」?

よく日本では教師は尊敬される職業であると言いますが、その敬意を生徒から得るために努力している教員はどれほどいるでしょうか。

大学院🇺🇸の授業で「教師観」の日米の違いについて話しをしているときに、日本では教師は教卓の前に立てば生徒が敬意を払ってくれると思っているということに気がつきました。

もちろん、「尊敬される教師であろう」として切磋琢磨されておられる先生方はいらっしゃるでしょう。尊敬されることが目標でなくても、自己研磨を重ねて自然と生徒からの尊敬を得ている先生方も、もちろんいらしゃいます。

でも、生徒が教卓の前にいる先生を無視したり、指示と違うことをしたり、授業中に態度が悪ければ、教師の品格や人格を傷つけられたと思って生徒を攻撃する人がいることも知っています。

前回書いた記事と関連しますが、生徒の前に「教師」としてたったからと言って生徒を思うがままにする権利があるわけではありません。生徒だって授業が面白くなければ聞かないし、プライベートで問題があったら集中できない時もあるでしょう。そのような彼らが自分らしくある権利は認めてあげなければいけません。

教師であるということだけで、自分の話を全員が黙って聞く。
教師であるというだけで、自分の指示通りにする。
教師であるというだけで、生徒が自分に敬意を払って接してくれる。

というよりも

「私」という教師であるから生徒との信頼関係ができている、にシフトしていきたいものです。

Teachers of Japanではティーチャーアイデンティティ (教師観)の発見を通じて日本の先生方がもっと自分らしく教育活動に専念し本来は多様である「教師」の姿を日本国内外へ発進しています。日本の先生の声をもっと世界へ!サポートいただけたら嬉しいです。