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「日本の教育はダメだと思う」と生徒に言われた時の教師の気持ち。

今までこれを生徒に面と向かっで言われた事がある先生方は、どれぐらいいらっしゃるでしょうか。
教科の特性もあるかもしれませんが、英語科の教諭として私は自分が問題意識を持っているのもあって覚えているのか、今までに一度や二度と言わずあります。


つい最近も高校1年生に「先生!日本の教育はあかんと思う!韓国や中国はもっと小さい時からもっと英語やってるよ!」と言われました。


多分、生徒の言いたいことは韓国や中国の人の方が、同じ学校で学んでいても英語が上手いのに、私たちはそこまで上手くなってない、と言うことじゃないかと思います。そして、その生徒は高校になっても英語で十分に言いたいことが表現できないもどかしさに、そう言ったのだと思います。

「日本の教育はダメだよ」というのは教師にとったら辛い言葉です。あなたの教え方が悪いと言われているようにも感じます。自分も同じ問題意識を持っていて、どれほど毎日悪戦苦闘していても、大したインパクトも与えられていない現実に愕然としてしまう瞬間です。

しかし、私は「そんなこと言わないで欲しい」とか「そんなこと言うなんてひどい」などとはちっとも思いません。なぜなら、私もそう思うからです。私も日本の教育にはとても問題意識を持っています。そして、今回生徒に「先生、日本の教育はダメだと思う!」と言われた時も「私もそう思う!」力強く答えました。

今受けている教育がダメだと思って受けて欲しくないですよね。前回書いた「教育の質」にも繋がる議論です。今の高校1年生が親になる10年後20年後に使える力を身につけていると思える教育、目指したいです。


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