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教師と「空気」

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日本独特の「空気を読む」力と教育の関係性について考えます。
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記事一覧

空気と思考の罠

空気というのはつまり暗黙知です。 見えていないけど、言葉では明確に表現できなくても、それ…

Kae Takaoka
3週間前
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「できたらすごい」 けど のあとの空気

私は教師時代に色々と提案をして管理職や同僚に「できたらすごいけど、、、」と言われたことが…

Kae Takaoka
3週間前
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「空気」は辻褄が合わないこと

どこかで書いたかもしれませんが、「空気を読む」とは「自分の意見と異なることを選択すること…

Kae Takaoka
1か月前
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空気とその問題、空気を変えるには:カギは教師の主体性

教師の働くブラックな環境が注目を浴び出してしばらく経ちます。ニュースでも教師の多忙さに注…

Kae Takaoka
9か月前
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教師と「空気」とは その4

教師と「空気」とは その1 その2 その3 の続きです。ちなみにこれは先日、世間学会で発…

Kae Takaoka
1年前
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教師と「空気」とは その3

教師と「空気」とは その1 その2 の続きです。ちなみにこれは先日、世間学会で発表したも…

Kae Takaoka
1年前
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教師と「空気」とは その2

教師と「空気」とは その1 の続きです。ちなみにこれはは先日、世間学会で発表したものの抜粋です。 空気の特徴は単に自分が思っているだけでなく、他の人も同じことを思っている点にあります。つまり複数の関係者で重複する知識としての知る方法。これが日本独特のナレッジシステムです。 では、学校現場における重複する知とは何か。しかも、教師の間で暗黙のうちに重複している知とは何か。 オハイオ大学の日米の比較哲学を研究されているトーマス・カスーリス教授は日本とアメリカ(にだけ限定されな

教師と「空気」とは その1

アメリカの大学院で教師と「空気」を研究しています。その過程で見えてきた空気の姿の一部をシ…

Kae Takaoka
1年前
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キケン!「こども(生徒)のため」論

こんにちは。 私は、アメリカの大学院で日本の公立学校の特殊性について「空気を読む」といっ…

Kae Takaoka
1年前
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「個」と「学校エトス」と「空気」

今の教育現場におけるテンションのありかはこれに尽きます。 私が教師として幸せになれ無かっ…

Kae Takaoka
1年前
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大事なのは自分を守る瞬発力

クレーマーへの対応についてアメリカ人と話をしていた時のこと。 相手が罵ってきたり、失礼な…

Kae Takaoka
2年前
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「空気」を読まない善行のパワフルさ

何度も書いてきましたが、空気を読むことは「いい」こともあります。 日本人にとって利益があ…

Kae Takaoka
2年前
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海外経験が活かされない日本の教育現場、は本当だった(のか)

私は2019年度にワシントン州へ派遣教員として1年間赴任し、公立高校🇺🇸で1年勤務しました。…

Kae Takaoka
2年前
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ウクライナで銃の使い方を習って自衛する市民が増えている様子を伝える日本の報道で「愛国心が高まる中で、このような訓練に参加しない選択肢ができなくなっているのでは」という空気を読む日本らしい質問。それに対するウクライナの答えは「個人の自由」。