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日々読み #12

1/16 雨

松浦弥太郎さんの仕事についての随筆を読んでいる。
その本の一説で『ー仕事においては「自分を選んでもらうこと」が不可欠。』という一文があった。
正直、ドキッとした。果たして自分は選ばれる看護師になれているだろうかと。
看護師は需要が高いからどこでも一定のパフォーマンスさえできれば、いいのかもしれない。そういう働き方もありだ。でも僕は嫌だ。常に必要とされていたいし、選ばれていたいし、そういう自分に常になっていたい。だからこそ今から少しずつでも選ばれる努力をしていこう。そうおもった日。


1/17 晴れ

いとうせいこう、星野概念共著、『ラブという薬』という本を読んで目からウロコだったので自分のメモを引用して、今日は日記としよう。
ー本人がどうしたいかは、尊重した方がいいですよね。
かと言って、尊重しすぎて、自己責任にするべきでもない。微妙なんですよ。
例えば患者さんが「南スーダンに行きたいです」みたいなことを言ってきたら「気持ちはわかりました。じゃあ、もうちょっと考えませんか?あなたにはまだ見えてない部分がないですか?」という感じの話をしますね。「いいよ、行きたいなら行きなさい」とも違うし、「絶対ダメです」とも言わないようにするっていう。共感の流儀。
「俺だったらこうする、こうしたらいいよ」って言っちゃったらそれはもう共感じゃない。
話を聴く側が共感よりも先に行っちゃったら、相手は解放されない。結局何かに支配されるのと同じ。ー

良いか悪いかの2択じゃない回答。
新たな回答を見せられた感じがした。対話ってもうできてる気がしていたけれど、本当はとっても深い。


1/18 晴れ

あいも変わらず松浦弥太郎さんの「松浦弥太郎の仕事術」を読んでいる。
仕事をする上でよく耳にするような内容が並んでいて、基本的に突飛なことは書かれていないちょっと変わったビジネス書。

健康を保つための生活の大事さだったり、人と接する際の心構え、身だしなみのエッセンスだったり。一度はどこかで耳にしたことのあるようないたって普通のことばかり。

それでも当たり前とか普通というものを真剣に考えて、実際の行動に移している人って案外少ないのかもしれない。
当たり前のことや普通というものは飛び抜けている何かではないだろう。
それでも普通というのはなにごとにおいても『基本』なのだ。世の中にはその基本ができているつもりだけどできていない人、知っていてもやろうとしてない人、そんな人が大半なのだろう。もれなく僕もできていない人の1人だ。

当たり前で基本的なことを忠実にできるというのは難しい。だからこの人はすごいのだと思った。他にもたくさんすごいには理由があるのだろうけど、普通のことを忠実にやれるというのはそれだけですごい。
100メートル走を1日に100本やれとか、毎月滝行に行けなど、そんなことは書いていない。
いたって普通のことばかり。

普通がいっぱい集まって、すごいが生まれるのかもしれない。

何かすごい能力がパッと欲しいとか簡単に思ってしまうけど、それはきっと無理だ。

たくさんの毎日の良い普通を積み重ねていくことでしか到達できないのだろう。もっと毎日を愛そうと思えた。


1/19 晴れ

今日利用者の方と話していて、気づいたことを言語化してみようと思う。
相手が辛いと言った時に早く共感したいと思って自分の体験に近づけたり、重ねてわかる〜!と自分の体験に引き込んで話し初めてはだめ。相手は他人だし、本当の本当はわかってあげられない。本来よくわからないものなんだからまずは大まかに「辛いですよね」と一言。気持ちに寄り添ってあげる。
それから少しずつ具体的なお話を聞いて、更なる理解と共感に努めていく。
初めからわかるわかるという姿勢は相手からするとあんまり嬉しくない。わかってほしいけどそうやすやすわかってもらっては困るという心理が人には必ずあるはず。対話って難しい。


1/20 晴れ

ーーー
松浦弥太郎ーあたらしいあたりまえ。ーより

毎日毎日、何も考えたり思ったりせず、決められたことや、こうでなくてはいけないというようなことを、ただ繰り返すくらい、退屈で疲れることはありません。昨日よりも今日を少しでも、あたらしい自分で過ごしたい。今日一日中新しくあれば、大切な一日を自分らしく過ごせて、それだけでうれしくなります。
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ここのところ、あらゆることの単位は一日の重なりなのだということをいろんな人たちが書いたり、話したりしているの気がする。それほど大切なことなのだろう。将来について考えてひとりで焦ってしまう日もあるけれど、将来は毎日の積み重ねの先にあるもので、実際は1日1日をどう過ごすかというのが本質なのだ。これは多分ほんとうで、今の自分にとって大事な気づきなのだと思う。今日もいい1日だった。明日は今日よりもいい一日にしよう。


1/21晴れ

少し前から気になっていたカフェに妻と行ってきた。
賑やかな鎌倉からすこーし離れたところにあるカフェ。土日は観光客でひしめく鎌倉の中でひっそりと佇むカフェ。静かな店内、手間と作ってくれた人の「好き」が詰まったスイーツ、一杯一杯ハンドドリップで入れてくれる香り高いコーヒーをいただく。
こんなに贅沢な時間が過ごせることに心からありがたみを感じる。そうして楽しんでいたらたまたまご近所さんもそのカフェがお気に入りのようでばったりと遭遇。
ご近所さんとお話しをしていたらなんとカフェをやっている女性もご近所さんだったことが判明。
ご近所さん同士笑顔が溢れていて、すごく楽しい時間だった。
単にカフェに行っただけじゃなくて、地域のつながりを感じれるいい一日だったな。


1/22晴れ

妻と付き合い初めて、休日が楽しくなった。妻と暮らすようになってから休日を大切にするようになった。結婚してから休日を充実したものにしようと思って、金曜日の夜に作戦を練るようになった。
松浦弥太郎さんのエッセイでも、休日は自分が何かしなければ、何も起こらない。自分の独創性や主体性が試されるみたいなことが書いてあった。
多分これはお金をいっぱい使いなさいとか、派手に遊べということではない。与えられた制限の中でどう遊ぶかなんだと思う。その制限の中で休日をいかに楽しんでいくか。
まだまだ修行が必要だけれど、どんどんいい休日を積み重ねていきたい。今日もいい休日だったな。

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