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小説に登場する強く美しい女性たち

私は小説に登場する強く儚く美しい女性たちが好きだ。
彼女たちは自らの運命を受け入れ、立ち向かう強さを持っているだけでなく、人前でその脆さや弱さをさらけ出す強さも持っている。
人前で弱さをさらけ出すことも私はもう一つの強さだと思っている。
だから「強がり」というのはある意味、自分の弱さや運命を受け入れることができていないとも言えると思う。もちろん「強がり」は悪いことではないけど、強がりを超えた先の強さが人には必要だと思う。でなければきっと人は壊れてしまうだろうから。

そんな小説に登場する強い心を持った女性たちの共通している点や私が感じたことを今回は書きたい。
※本の紹介が中心ではないので、気になる方はぜひ調べてみてください。


・『君の膵臓をたべたい』住野よる
・『余命10年』小坂流加
・『桜のような僕の恋人』宇山佳佑
・『今夜、世界からこの恋が消えても』一条岬
・『燃えつきるまで』唯川恵


ほとんど映像化された作品なのでご存じの方もいらっしゃるだろう。

『燃えつきるまで』を除いた作品群は、すべてあるある展開の小説になる。所謂、病気と闘う女の子たちだ。こういった小説は展開が似ているし、好みでないという方もいると思う。それに、現実はもっと厳しいものだろうから。
でも、私はそんな彼女たちから、たくさんの生き様を学び、勇気をもらった。きっと映像化作品を見た方の中でもそういった方がいるのではないだろうか。

『燃えつきるまで』という作品は失恋した女の話であるが、彼女もまた「失恋」という生き地獄のような運命に立ち向かう強い女性である。物語のほとんどは彼女が失恋によってボロボロになるリアルな姿が描かれている。失恋の辛さを知ってる人なら痛いほど主人公の気持ちがわかると思う。もし今失恋で苦しんでいるという人なら、是非読んでもらいたい。
私はこの作品から別れを乗り越え、前を向くための強さを教えてもらった。

これらの作品群に登場する彼女たちに共通することは、
逞しさと脆さと素直さと一途な思いだろう。

自らの運命を受け入れ、必死に立ち向かおうとする逞しさ。
時には脆さも露呈するが、それをさらけ出す強さ、素直さを彼女たちは持っている。
そして、愛する人や大切な人たちへの気持ちや自分の好きなものや夢への一途な思い。


私はそんな彼女たちが強く美しいと感じた。
自分に降りかかる試練から決して逃げることなく、受け入れ、立ち向かう。
どうしようもなく心が折れそうになったら、それを素直にさらけ出す。
そして、自分の大切なものを諦めることはあっても、捨てたりしない。ずっとその想いを大切にする。

私はそんな彼女たちのように強く美しい女性になりたいと思った。


気になった方はぜひ読んでみてください。


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