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やることやった自分を褒めたい

今日はフィギュアスケートの日だった。
フリーの演技を一目見ようと楽しみにしていたのだが、朝起きたら忘れていた。

ある日突然保育施設が休みになってから、我々の生活リズムはぐだぐだで、いつもの時間に起きてるくせにちっとも布団から出られない母親のせいで、ちょっと遅く起きただけだった子どもたちの朝食時間はヨユーで9時を回っていた。

そこからバタバタして12時ごろに図書館へ。
この時、ちょうどフィギュアスケートはコアタイムに突入しようとしていた事を、私は何も知らなかった。

今日は返すべき本があったり、ちょうどガラガラに空いてる時間帯だから、感染症対策しつつ子どもたちも楽しめていいイベントだよなと思い、大量に本を借りた。
電車の本に、虫の本。娘の大好きなお姫様の本に私のも少し。
司書さんの神っぷりに度肝を抜かれながらの、コアな本探しは楽しい。
司書さんは何を聞いても的確に素敵な本を持ってきてくださるから強い。
一体いくつもの本を暗記しているのだろうか。
本の神様はすごいのである。

ガラガラな図書館にしばらくいると、
「長時間のご利用はお控えください」
と生放送が。
そんなもの今まで聞いたこともなかったし、客はほぼ私ら親子しかいなかったため、どう考えてもコレ我々にいってるよな、とヒェーと思いながら帰ろうとする。

帰る前にトイレに入ると、流れていないブツがあるトイレに当たってしまい、でもよく考えたらその犯人は我が子だったりして、改めてトイレの流し方を指導した。
最近のトイレって自動で流れるとか、ボタン式とか昔ながらのレバー式とかいろいろありすぎて、ちびっ子は混乱し流し忘れるのである。
色々大変な世の中になったな、なんて思いながら、我が子と積極的に色んなトイレに入り、正しい用の足し方を教えなければ、とおもった。

図書館の後はスーパーにいった。
ほぼほぼブランチな朝食だったから、昼もそれなりに遅くてとんでもなかった。
スーパーで子どもたちに、好きなものお昼ご飯に食べていいよ、と伝えると、一目散に菓子パンを選んだ。そしてジュースも買った。
菓子パンもジュースも偉大だ、なんて思いながらお惣菜の肉団子や果物を買う。何とかコレもお昼に食べさせようと思う。そうやってなんだかんだと色々買い込み、ずっしりと重くなった買い物かごと共に帰宅する。

自宅の駐車スペースに車を止め携帯を見ると、もうすでにフィギュアスケートの結果が出ていた。
そこで私は気がついたのだ。
今日男子フリーの日だと。

みんなで好き勝手なご飯を食べ、気がついたらこんな時間だった。
でももういいや。
私はやることをやったのだから。

息子が
「うんちでたー」
と言う。
私はオムツを変えながら、テレビに映る子ども番組を、ただじっと安堵しながら見つめていた。

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