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マトリックスリローデッド〜アクションと音楽の融合とはなんぞ〜

※こちらはマトリックス2であるマトリックスリローデッドの感想です。
リザレクションズの感想ではありませんので、間違えないようご注意ください(読む人が確実に減るが、注意書きしないと紛らわしい詐欺になるので明記)

マトリックス3部作(リザレクションズの前のかつてのマトリックスシリーズのこと)を子育ての合間に、3週間かけて見終えたあと、翌日に3部作全部借りてきて、また見ようとしている狂人は私である。
どんなに悲しい時も病める時も、私を安全にトリップさせてくれるのはマトリックスだけ。
私はマトリックスを信じている。本作から、影ではクレイジーと囁かれ、信用を失いつつあるモーフィアスの如く。

マトリックス4部作の2にあたる本作は、リローデッドというタイトルよろしく様々な意味合いを持つ事ができる。単に続編という意味もあるが、更新したという意味合い、また銃弾を再装填したという意味もある。(本作でもネオたちは相変わらず再装填はしませんが)
続編という意味ならばつまらないが、まさにリローデッド、あらたにたくさんの要素を詰め込み、深みを増して色鮮やかになって戻ってきてくれている。

マトリックス4部作において、1番アクションが光るのがこのリローデッドである。と私は思っている。
なんなら1はwikiとYouTubeあたりで、アクションのみ予習して、もう本作から見始めでもよいレベル。おそらく話がわけ分からないはずなので、1が見たくなり、結果4部作全て見ることになるから、とてもオススメする。
クレイジー?そうだよ。私は狂っている。この文章を最後まで読むなら、私を信頼してくれ。

今作では前作以上に飛び交うおびただしい数の弾丸が飛び交いそして薬莢がこぼれ落ちる。それらが正確無比なリズムを刻み、一つのサウンドとして成り立っているのが面白い。
単調と言ってしまえばそれまでだが、マトリックスシリーズ全体の音楽は、直線的なリズムで、一昔前のゲーム音楽のようなレトロさ、分かりやすさがある。それに銃声が混じり合い一つの作品となっている。
映画作品の引き立て役としてのサウンドか、またはこの作品の視覚効果自体が、この音楽の一部なのか、それほどにサウンド、銃声、映像のシンクロ感が素晴らしい。

マシンガンが音楽になる。
カーチェイスでの(というか、車での銃撃戦というのが正しい表現か)裏拍からはいる、ダダダダダダダダのマシンガンの一六分音符めった撃ち(感覚で書いています)なかなかリズムカルなので、ぜひ聞いて欲しい。もうどっかの楽団が、銃を楽器として採用すればいいのに。
そう、楽団と話しましたがマトリックスのサウンドは生オーケストラの演奏を使用しているため、音そのものに迫力がある。それが映画のアクション動きを引き立て、奥行きを与えていると思う。
ただ演者が飛びはね、動くわけではない。多角的に撮影されたアクションシーンには、まるでその速さ故に時空の流れが変わったかのような、超次元的な感覚を感じずにはいられない。

クンフーにカーアクション、そして話が複雑になり、マトリックスの正体と敵とは何か、が具体的にみえてくるのは本作から。
SF映画が好きな方は本作からが1番楽しめるんではないでしょうか。
ぜひとも見ていただき、当時の最新を体感しタイムスリップしてほしい。私は、古さと新しさが入り混じる、この感覚が新鮮で妙に癖になってしまった。

話は変わるが、本作の中盤に、キアヌリーブス演じるネオの、圧倒的な強さを見せつける戦闘シーンがある。
数人の敵を相手に、様々な武器を駆使して戦うのだが、なかなか見応えがある。
銃もつかい手刀もでき、短剣も操るネオ。
今作からよりアクションも複雑化し、ただただそれに圧倒されて見るというのも悪くないだろう。ストーリーを追うのに疲れたら、そんな見方もできる映画です。ええ、5回くらい余裕で楽しめますよ。ホントに。

またこのシーンのサントラは、フィギュアスケート選手の坂本香織さんがフリープログラムのラストに使用している。
彼女のスポーティなスケートスタイルにあっていて見ていて心地よかった。フリープログラムの終盤といえば、スケーティングスピードの落ちる選手も多い中、彼女はガンガン滑ってくれるので、それをよく引き立てる音楽の使い方と感じる。

私にとって本作は、音楽と視覚の融合とはなんぞ?と考えさせられる、そんなインパクトのある映画であった。ワイヤーアクションと銃声だけじゃない、ぜひ皆さんにマトリックス沼にハマっていただきたいのである。


とかなんとかマトリックス2である、リローデッドの感想を書いて放置して、すでに4であるリザレクションズが公開されてしまった。
個人的にアクションが1番カッコよいのが2!
話にも深みが出るしイイんですよ、2は。

ただ1作目のCGなしで、めちゃくちゃ手間と時間のかかる撮影方式で撮られたやつ(バレットタイム、もしくはマシンガン撮影というらしい)が非常に素晴らしく、やっぱり生身の人間の動く迫力を感じられるのはこちらなので、見るとよいです。
みんな4の前に予習予習!!

全く、時代に追いついたと思ったらこの有様だぜ。とにかくマトリックスは面白い!
現場からは以上です!

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