見出し画像

日々の鬱憤をメッタ刺しにして“かわいい”に昇華させた話

カワイイは最強。カワイイは世界と精神に平穏をもたらす。


昨年9月、コロナ第5波や身内の問題などもあり、精神的なストレスがかなり溜まっていた。

「ストレス解消に手芸を」という記事を目にして、そうだ私にはこれがあったと久しぶりに羊毛と針を出してきた。

かわいさと野蛮さが背中合わせ ニードルフェルトの世界

「ニードルフェルト」という手芸をご存じだろうか。
溝がついた専用の針で綿状の羊毛を刺し固めて造形するもので、手芸というより工作に近い。
作品はふんわりモコモコしていてかわいらしく、「ニードルフェルト」の名前を知らなくても見たことのある人は多いはずだ。

↓アニメ「ポプテピピック」のコレとか。

かつてEテレ「いないいないばあっ!」のオープニングに出てきた、フェルトのどうぶつがかわいくて大好きだったのを思い出したので検索。
荒井牧子さんという方の作品だった。

なんとなくお分かりいただけただろうか。
ひつじさんのふわふわの毛でつくる、かわいいやさしいせかい。


……なんだけど、実際の制作過程は

鋭利な針で!!


メッタ刺し!!!

とにかく刺せば刺すほどしっかり仕上がるので、日頃の鬱憤を込めてオラオラオラオラオラオラとスタープラチナのごとく刺す。

これがかなりスッキリする。

最初にニードルフェルトにはまった頃、私は20代中頃で、仕事や業界への鬱憤を夜な夜な羊毛を刺して晴らしていた。
吉田戦車の漫画「伝染るんです。」に、「いやなことがあったから針で布をつつくお母さん」が出てくるが、まさにアレである。

久しぶりのちくちくは純粋に楽しかった

久しぶりに針を手に取って作ったのは、どうせならうんとミーハーにしてやれと当時まだまだ熱かったマリトッツォ。

ただのマリトッツォにしても面白くないので、シルバニアファミリーの人形の着ぐるみにした。

かーわーいーいー。(主にシルバニアが)

針で布をつついても何も生まれないが、針で羊毛をつつくとかわいいが生まれる。
しかも、下手くそでもトンチキでもシルバニアの赤ちゃんにかぶせれば何だってかわいくなる。

「おかえりモネ」を見ながら5分くらいで作った台風。

面白くなって、育児家事や仕事の合間にチクチクつついて今に至っている。
技術不足を感じて本を読んだり、道具を買い足したり、さらには作ったものを人に送りつけたりと、最近はストレス解消の域を出つつある。

作ったものもたまってきたので、noteにまとめようかと思います。
うふふ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?