2020年1月20日(月)

平日休みであるので満を持して一条流がんこラーメンに行ってみようとしたところお休みの報、どうしたものかと思案したが白山の夢を語れに行くことにする。予定を詰め込む予定の日で、まずは市ヶ谷の無印で小林耕平の【瞬間レリーフ】を見る。数少ない(というか唯一の)作品を作者名で追っている芸術家である。物質が空間に存在するだけでどうしようもなく孕んでしまう表象と具象の在り様やその変質を突き詰めながら作品を作っていく過程を、掛け合いとして(笑うことができるという意味で)面白い映像作品としても仕上げている。映像を導入することによって、そこにははっきりと言語が介入するのであって私にはそれが楽しい。白山に移動してラーメンをおいしく食べたのち、白山⇒水道橋を徒歩で移動し、新宿へと戻って【音楽】を観る。こういう小説を書きたいと思う。家に帰って【BABA IS YOU】を唐突にダウンロードする。switchを買うとポケモン以外のゲームもできるようになるということに気づくのに、二か月以上かかった。ルールを書き換えて解き進めるパズルゲームで、こういう小説を書きたいと思う。案の定小島信夫の【美濃】に対する興奮と倦怠の均衡が崩れて後者に傾くときがやってきて、一旦手を止める。何を読めばいいのかわからないまま途方に暮れつつ、青木淳悟の【言葉がチャーチル】と岡田利規の【女優の魂】を読む。 こういう小説を書きたいと思う。

こういう小説というものがどういうものか全然わからないし、こういう、という既存の作品を指し示す単語を用いて説明している時点で駄目だとは思いもするけれども、そろそろ小説を書くという営為の再開のときが近づいているのかもしれない。もっと端的に言えば、今の私は小説を書きたいのかもしれない。

#日記  #エッセイ #コラム #小説 #創作

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