2019年3月30日(土)

家に落ちていた多和田葉子【尼僧とキューピッドの弓】を読んでいる、これが家に落ちている経緯が全く思い出せない、第二部の序盤に語り手が自分の人生を振り返りつつそれが本当に自分の自由意志に基づいて選択された行動なのか疑義を提示していく場面があって、それで私は私が柏レイソルを好きになった理由を思い出す、あれは小学校4年の時に所属していたサッカークラブの合宿の頑張った大賞みたいなものでユニフォームを貰ってそれで応援することを決めて縁も所縁もない柏という土地に根を下ろしているレイソルを応援する身になったのだった、という記憶を経由してサッカークラブのコーチの息子が当時市立船橋でレギュラーで、あの人すごかったんだな〜、ということを思い出していると洗濯が終了したことを告げるホイッスルが鳴った。三月末にあるまじき寒さが続く。コーチも息子も元気にしているだろうか、もう会うことはないのかもしれない。などと思いながら多和田葉子を読んでいると読み終わって、それで次は昨日から家に落ちているカフカの【アメリカ】を読む。

レイソルのGKユニフォームが黄色だった、野武士みたいな面構えの航輔はとても似合っていなかった、それゆえに電光石火の二失点を喰らって負けた。二連敗。攻め手が弱くて前線の連動も乏しい。新橋の中華屋で飲むというか食べて、腹十二分目でやめておいて外に出ると猛烈な雨。

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